不登校のお子さんの心〜厚着は心の鎧

不登校のお子さんに厚着のお子さんがいます。

 

不登校のお子さんと関わる時

  • 何を思っているのか
  • どうしたいのか

を知りたいのですが、すらすらとお子さん自身が自分の内面をお話しされることは、まずありません。

 

 

  • 言葉にすること自体が難しいお子さん
  • 自分の気持ちを口にすることに罪悪感があるお子さん
  • 自分の気持ちを自分でつかみづらいお子さん

など理由は様々です。

 

 

お子さんとの関係ができれば、こちらも色々推測して質問をしながら進めていきます。

が、まだ関係ができる前であれば、薄氷の上を歩いているように恐る恐る関わることになります。

 

その時に私が、目安にすることはいくつかあるのですが、その一つに

厚着かどうか

があります。

 

 

 

お子さんが、初めて相談室に来られる時など何枚も着込んで、

例えば

  • ジャンパーを2枚重ねで
  • 帽子をつけ、
  • マスク(コロナ前でも)
  • マフラー
  • 手袋

なんて感じでこられることがあります。

 

 

相談室の暖かい部屋に入ってもしばらくはそのままです。

親御さんに促されて、さすがにジャンパー(一枚目)は脱いでも、帽子や手袋はそのままで過ごされることもあります。

 

ただ相談室に慣れてきてくれると、それを一枚、一枚脱いでいくのです。

 

 

 

私の息子が不登校をしていて、久し振りに学校に行く日のこと。

いつもは、暑がりなのですが、その日は、寒い寒いと言って

  • 薄手のジャンパーの上にダウンのジャンパー
  • 手袋
  • マスク
  • ネックウォーマー

をつけておりました。

1ヶ月ほどは、そのような形で登校してました。

 

 

 

私たちには防寒着に見えるこれは、

“身を守るために装備”

ということなんだと思います。

 

 

心が温まり、安心できれば、自分をまもる鎧を脱いでいくイメージ。

安心してくれたサインです。

 

 

 

ゆったりと、お子さんが鎧を自分で脱ぐのを待ちましょう♪

 

 


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