ホームエデュケーション・ホームスクール・ホームスクーリング

家庭をベースにして学び育っていく教育方法のことです。

 

「ホームエデュケーション」「ホームスクール」「ホームスクーリング」など呼ばれています。

(にじいろたまごでは「ホームエデュケーション」と呼んでいます)

 

海外では法制化されていますが日本ではまだされていません。

ですので決まりなどはとくにありません。

 

子どもの興味関心に沿って親御さんが中心になって自由に進めることが特徴です。

学校を辞めたいという
小学校3年生のお子さんの親御さんのご相談


不登校になり1年です。

学校を辞めたいと言っています。

『ホームスクール』『ホームエデュケーション』というものがあると聞いたのですがどんなものなのでしょうか?


主に家を拠点に学習するスタイルです。

日本ではまだ知られていませんが外国では、法制化もされていて、支援があったり、補助金がでたり、 学び方の一つとして広く認められています。

 

 


どうしたら始めることができるのでしょうか?


海外では手続きがいるようですが、日本では、法制化されていないのですから何も手続きはいりません。

始めたい時に始めればいいのです。

ただ学校には籍を置いたままになりますので、話し合いが必要です。

そのためにも実際にお子さんが家でどのように学習を進めるかなど具体的な計画を立てておいた方がいいでしょう。

 

 


これは法律違反ということにはなりませんか?


なりません。

親御さんには子どもに教育を受けさせる義務があります。

ですので形としては、親は学校に行くように環境は整え、進めた。

しかしお子さんが「学校には行かない」と言っている。という状況が必要です。

ややこしいですがそもそも不登校であれば問題はありません。

それを学校等にきちんと伝えて理解してもらってから進めましょう。

 

 


勉強はどのくらいするのでしょうか?


「ホームエデュケーション」には、いろいろなやり方があり、決まりはありません。

学校のカリキュラムに沿って進める方法もあれば、勉強は全くせず、お子さんの興味・関心に沿った体験を中心に進める方法。

またはその中間の、例えば勉強は午前、読み書き算数を中心に行いながら、午後は体験というような方法もできます。

 

 


親がつきっきりになりそうですね。仕事があるし厳しいかもしれません。


そこが最大の課題ですね。

まず一つずつ整理しましょう。

  • お子さんは何を望んでいるか?
  • そして一人でどれくらいできそうか?
  • 親御さんはどれくらい援助できるか?
  • 祖父母や親戚などの援助はあるか?

その上で塾や家庭教師、習い事、通信教育などをうまく使って考えていきましょう。

塾の自習室などを不登校のお子さんに開放しているところもありますし、図書館も最近は、不登校のお子さんの受け皿を申し出ているところもあります。

公的な適応指導教室や、通級教室なども柔軟な対応が期待できます。

ホームエデュケーションという形であっても、子どもさんが嫌がらないようでしたら、学校にも協力してもらってもいいのです。

例えば、いくつかの授業をオンラインでつないでもらうなどです。

 

 


なるほど!

そう考えれば勤務のシフトを工夫すれば家にいることができる時間が増えます。

それから一学年上に不登校のお子さんがいます。

子ども同士は仲良しで時々遊んでいます。

もしかしたらその方の親御さんと協力すればいいかもしれません。


それはとてもいいですね。

お子さん同士の関わりは、積極的に取り入れたいところです。

また親同士の横の繋がりも助けになります。

この状態が長く続くと考えると大変だと感じられるかもしれませんが子どもさんの成長はめまぐるしいものですので、1か月単位ぐらいで計画を立てていくといいと思います。

 

 


わかりました。

学校をやめるといったのでびっくりしましたが、深刻に考えなくてもいいということですね。


はい。

ホームエデュケーションと言っても、日本では法制化されていないのですから、学校の籍は残ったままです。

実は不登校の時と状況は変わっていないのです。

しかしお子さんの気持ちは違う。

学校に行っていないという後ろめたい気持ちから解放されるのです。

 

 


大切なこと


  1. 日本では「ホームエデュケーション」は、認められていません。
    しかしお子さんに事情があれば問題ありません。
    お子さんの「学校に行かずに家で勉強したい」という意思を元に進めてください。

  2. 現状において日本では、学校には籍は残ります。
    そのためある程度の連絡調整は必要です。
    学校・行政側には子どもの安否を確認する使命があります。

  3. 子どもさんの希望や関心にそって進めます。
    短期的に考えていきましょう。

ホームスクールを望むお子さんへ伝えたいこと

今までは学校や先生が考えていたことのすべてを、あなたとおうちの人で決めていくことになります。

あなたの意見や気持ちをお家の人に伝えてください。

また一人でしてもらうことが必要な時もあります。

みんなで話し合って協力してやっていきましょう。

 

親御さんにお伝えしたいことこと

協力者を発掘しましょう。

案外思わぬところに協力者がいるかもしれません。

学校教育に疑問を持っている人は、とても多いのです。

そしてこの歩みは、同じ悩みを持つ人の力になります。

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