お子さんが不登校や学校に行き渋ったり、休みがちになったり。
また学校での困りごとが出てきたときに、どこに相談すればいいのか?
身近にあると思われる相談場所についてまとめてみました。
考え方としては、学校との関係が良好であれば、お子さんに身近なところで、公的なところから相談していかれるとよいと思います。
学校としっかりと連携をとってもらって進めます。
しかし、学校との関係が良好でなかったり、相談内容によっては学校とは、関係が薄いところの方が相談しやすいという場合もあります。
また病気の疑いがあったり、心身の困りごとあれば医療機関も必要です。
相談は、相談者が、問題が解決する方向を見つけたり、気持ちが楽になることが目的ですので、望まれる形の相談をしてください。
相談者が本心を言えないという相談は時間の浪費です。
信頼できるカウンセラーに出会えれば、そちらに数回から月一回など通い、お子さんの様子を話してください。
カウンセラー側も、ある程度お子さんと学校の様子がわかればアドバイスも的確になっていきます。
そうやって通っていくうちにカウンセラーは心強い味方になっていくのです。
スクールカウンセラー
まずはスクールカウンセラーにご相談されてみるといいでしょう。
不登校などの問題は、お子さんの現状に学校がフィットしていないことが一番の要因です。
そのフィットを目の前でそして客観的に見ることができるのは、スクールカウンセラーです。
なにより子どもさんに一番身近ですし、相談にも行きやすのではないでしょうか?
デメリット
常勤ということはあまりないため、身分は不安定。1年で終了もありえます。
公立の相談室
市町村又は都道府県の教育委員会が運営している相談室。
学校と連携を図り、対応してくれる。
またお子さんが通えば出席扱いになることも可能。
利用は、基本、無料(有料となる検査などあり)。
プレイセラピー、箱庭療法、芸術療法etc。心理テスト、検査など幅広く対応が可能。
組織としての対応となるので、カウンセラーの力量の差は出にくい。
安心感は◎
デメリット
予約には、タイミングによるが時期によっては取りにくいこともある。
受付時間は平日の日中がほとんど。
文部科学省の方針で運営されているので、基本的な考え方は学校と同じ枠組みになる。
心理系の大学に付属する相談室
比較的予約は取れる。
大学の先生の指導の下で、カウンセリングを受けることができる。
プレイセラピーなどのセラピー、検査はもちろんのこと、大学の先生の専門性によっては貴重な支援を受けられることもある。
費用は3,000円~5,000円程度
比較的安価のことが多い。
デメリット
大学の相談室は、その大学に通う“大学生の実習場所”としての役割が強いといえる。
学生の実習のカリキュラムのためか、お子さんの支援に偏りがあると感じることがある。
土曜日は運営しているところもあるが、予約の枠は、毎日から週数回など、幅が大きい。
民間・個人経営の相談室
相談室によって運営はさまざまです。
など、下調べをする必要があります。
インターネットや口コミなど広く情報を集めて、イベントや相談会などをうまく利用して、カウンセラーに直接会われて、判断されることが必要。
医療機関と精神科、心療内科など
不登校であるだけでは病院に行く必要はありませんし、相談場所となると医療機関はふさわしくないかもしれません。
医療機関は病気を診断して、治療するところです。
ただ、日常の暮らしでお子さん自身または親御さんが困っておられることがあれば、かかられるといいと思います。
体調、食事、睡眠、運動、排泄、感情のコントロールなど。
※精神科や心療内科にかかるかどうか迷われるときは、保健所や精神保健センターに相談の窓口があります。
まずそちらに相談することもできます。