不登校の始まりをこじらせないために、親御さんに心得ていただきたいこと

学校に行くことを嫌がったり体の不調を訴え欠席、早退、遅刻が増えてくると

「不登校の始まりか?」

と親御さんは心配になります。

 

しかし親御さん以上に、お子さんも

“どうしたらいいのか?”

と不安な気持ちの大きい時期です。

 

この時期の親御さんは、どのようにお子さんと向き合えばよいのでしょうか?

  

不登校を受け入れられないという親御さんとの会話から

[背景]

小学生4年生の男児。

2週間ぐらい前から学校を休むようになった。


ここのところ毎日なんですが夕方には、「明日は学校に行く」といい、大騒ぎで準備をします。

「あれがない」とか、「これがいる」とかこちらも買いに行ったり、ママ友に聞いたりして準備をするのですが、朝になるといけないという。

腹が立ってしまって今日は朝から大喧嘩になりました。

私も感情的になってしまいました。


今の様子ではせっかく学校を休んでいても、お子さんは休息になっていないようにみえます。

朝は一番の味方であるはずのママに叱られる。

休んでいても

  • そろそろ給食?
  • そろそろ5時間目始まった。
  • みんななんて言ってるんだろう?

そして明日は行かないといけないと思う。

 

  • いやだなあ。
  • ゆうつだなあ。
  • ママ怒ってたなあ。
  • 泣いていたなあ。
  • どうしよう。

などなど。

 

家にいながら全く休息できていないのです。

 

 


そうですね。

しばらくは休ませた方がいいでしょうか?


一旦しっかり休ませ、整理されてはいかがでしょう?

何かきっかけになることはありましたか?

 

 


一度忘れ物をしたときに、先生に叱られてしまったことをずいぶん気にしています。


なるほど。

忘れ物については先生とお話しされましたか?

 

 


いえまだです。

先生にうちの子が忘れ物を心配していることと、叱られたときにどういう状況だったか聞いてみます。


はい。

それがいいと思います。

 

 


実は朝、カッとなりほっぺたをたたいてしまったのです。

とても後悔はしているのですが、これは子どもに影響は出ますか?


たたいたことをお子さんがどう受け止めているかで子どもさんへの影響は変わります。

早い段階でこの出来事について、息子さんと話をされ、きちんと謝られることをお勧めします。

 

 


大切なこと


  1. 親御さんは“お子さんの一番の味方だ”と、お子さんにわかってもらってください。

  2. 不登校をめぐっての親からの暴力や暴言は、物事をこじらせ、子どもの心を疲弊させます。

  3. お子さんは、「明日は行く」というしかないのです。
    この悪循環を断ち切りましょう。

学校がしんどいお子さんにお伝えしたいこと

体や心がしんどいときは休むことが大切です。

しっかり休んでください。

ただ元気が出てきたら、信頼できる人の話には応じてください。

 

親御さんにお伝えしたいこと

お子さんの話を冷静に聞きましょう。

暴力、暴言といった体罰は日本では禁止されていますし、お子さんの心を傷つけ、物事が大きくこじれることになります。

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