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HSCさんと給食

HSCさんについての今回は食。

特に「給食」について。

 

HSCさんの「食」について時々ご相談いただきます。

 

  • 野菜を全く食べない
  • 野菜の食感が辛すぎる
  • 嫌いな野菜を無理に食べると必ず吐く

など

 

野菜をたべないと、健康面では心配ですし

またうんこがびっくりするほど臭い。

 

でもやはり無理強いは良くない。

野菜ジュースやスープなどで、工夫したりして乗り切るしかないです。

 

お子さんに野菜の何が嫌か?

  • 食感
  • におい

を聞く中で、ヒントがあります。

 

 

 

ただ給食ではそうはいきません。

 

もしお子さんにHSCの傾向があって、給食で、苦しい思いをされているなら

まず担任の先生にご相談なさってください。

日々の給食については、担任裁量の部分が大きいですので、配慮できることがほとんどです。

(ただ、給食費などお金が絡むと自治体のルールがありますので担任では少し難しいです。)

 

 

結果、特別な配慮がないにしても、何も申し出ないで放っておくと

  • 「好き嫌いが多い」
  • 「わがまま」

なんて担任が感じて、意外にきつく当たられるしまうこともあります。

 

また

「一口でいいから食べなさい」

なんて毎日うるさく先生に言われてしまうかもしれません。

 

 

 

給食が不登校の原因になるというのは結構あります。

早めにお伝えになってください。

 

 

 

またHSCのためで

「ただの好き嫌いではない」

と、親御さんが思われるなら、お医者さんに相談されることをお勧めします。

 

 

私は食物アレルギーの対応も、学校で長くしていました。

実は学校で受け取る食物アレルギーの診断書の中には

 

食べるとなんらかの症状が出るが

血液検査ではアレルギーの反応が出ない方でも

食物アレルギーとして診断されているものもあります。

 

  • 食べると喉がイガイガする
  • アレルギー物質を食べると嘔吐する

というのは、食物アレルギーの症状ですので

 

HSPさんの

  • 野菜が食べられない
  • 食感が嫌
  • 食べたら吐く

なんていうと、症状でいえばアレルギーと変わらないのです。

 

 

 

かかりつけ医とよくお話しいただいて

診断書やまたは口頭でも

「その日の体調もあるがアレルギーの疑いあり」や

「経過観察中、無理に食べない」

といった指示が出れば、お子さんは学校でずいぶん楽になります。

 

実際、

親御さんから「好き嫌いが多い」とお知らせいただいていた子どもさんで、高学年になってから、アレルギーが判明したというお子さんもあります。

 

 

アレルギーの分野は、まだ未知のことがたくさんあります。

ですので、お医者さんに相談してみると、良い方法を教えてくださるかもしれません。

 

前の記事の歯医者の話と同じですが

子どもの命を育むための給食で

子どもがしんどい思いをするのは本末転倒です。

 

 


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