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リストカットと自傷 なぜお子さんは切るのか

リストカット・自傷は、“心のケガ”を“目に見える体のケガ”に変換します。

リストカットや自傷をはじめてみたときは、びっくりして息が止まるほどの衝撃です。

 しかし、お子さんは

切るほどに追い詰められている

ということをご理解ください。

 

 

人はストレスを受けるとそれを解消するために、何らかの方法をとります。

ストレスの元となるものに対処する人もいるでしょうし、

イライラした気持ちに対処する人もいます。

 

例えば、いじわるをされて落ち込んでいる。

 

人によれば

  • いじわるした人に抗議する人
  • やり返す人
  • 先生に言いつける人
  • 自分の何が悪いか考える人
  • 誰かに聞いてもらう人

 

または

  • 甘いものを食べる人
  • カラオケに行く人
  • ゲームをする人
  • 寝る人

 

ストレスを処理する方法は人によってそれぞれです。

 

 

リストカット・自傷は、ストレスが

  • 大きすぎて
  • 強すぎて
  • 急激すぎて

心が受け止めきれないから起きます。

 

 

 

本来なら、どうにかストレスを処理するのですが、それが追い付かない

このままでは精神が壊れてしまう。

 

ここで、反射的にリストカット・自傷することで

「痛い」

 

血が出る

「大変」

「たすけて」

 

止血したり

消毒したり

ガーゼを当てたり

病院に行く

 

誰かが手当てしてくれることもある

 

いつのまにか

目に見えなかった心の問題は

身体のケガに置き換わっている。

 

 

 

そしてここからが、人の体のすごさであり

リストカット・自傷の罠なのですが

 

人はケガをすると、

脳からエンドルフィンという脳内麻薬が出て、痛みを和らげる仕組みがあります。

そして麻薬の名の通り「エンドルフィン」は、鎮痛効果だけではなく

  • 気分を高めて
  • 幸せを感じる

ような働きがあるのです。

 

 

なんと心の危機が

いつの間にか

幸せな気持ちになっている!

 

しかし長くは続きません

 

 

 

ですので、リストカット・自傷はエスカレートします。

 

もっともっと、

  • 脳内麻薬(エンドルフィン)をほしい
  • 幸せを感じたい
  • 気分を上げたい

 

いつも間にか、簡単に切るようになってしまいます。

 

リストカット・自傷の罠から抜け出してもらうには、大人の覚悟が必要です。

できるだけ早く動きましょう。

 


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