支援の必要な人のそばにこちらから行く支援~アウトリーチ~

snsで親御さんが不登校のお子さんとの対応の投稿をみていると厳しい状況に知らない人ながらも心配することがあります。

 

 

 例えばある投稿の方は、お子さんの暴言がひどくて、耐えきれず病院に相談したが

「本人を連れてきてください」

と言われていると書かれていました。

「病院に行こう」

お子さんに伝えるとさらにひどい暴言!

どうしたらいいか

 

といった投稿でした。

 

厳しい状況だろうと想像します。

 

 

私も10数年前なのですが、ある人のことで病院に相談に行ったときに

「本人を連れてきてください。」

と言われて途方に暮れたことがあります。

 

本人がこれるなら初めからくる!!!

 

それでも色々考えて

 「診断書をもらわないといけないから」

と本人を説得して心療内科に無理やり連れて行きました。

 

そして治療をお願いすると、心療内科の医師には

「本人に治りたい意思がないから治療はできない」

と言われました。

 

こんなに困っているのに、そして言う通り連れてきたのに、手を振り払うのか?

 

心底びっくりしました。

絶望した瞬間でした。

 

さてそれは10数年前の話です。

 その後、支援の考え方で“アウトリーチ“という概念が入ってきました。

引きこもりの方の支援では、これしかありませんから。

 

手を伸ばす支援。

支援側から支援を必要をされる方のところに出向いていく支援です。

訪問支援が主でしょう。

 

ただ“アウトリーチ“がすべての支援施設に広がっているというわけではないです。

個別でお家に行くには、費用もかかりますし、何よりそれをできる人材の確保も難しい。

しかし取り組んでいる施設も増えてきています。

そして“アウトリーチ“の概念は、支援する人たちは理解しています。

必要性はみんな重々承知しています。


 

ですので1度、支援がうまくいかなくてもあきらめないでください。

他の施設や専門機関に2度、3度と声をかけていください。

 

 

例えば

  • 児童相談所、市役所の子育て担当の課
  • 引きこもり相談窓口(都道府県、市町村、NPOなど)
  • 保健所
  • 地域包括センター
  • 訪問看護をしている精神科
  • 家族の相談可能と謳っている精神科
  • 精神保健センター
  • 街のカウンセリングルーム

 

 

“専門機関を探し、予約をして、行く“

とても大変なことだと思います。

それでも、どこかにつながられるまでお願いしたい。


きちんと関わられている施設は、必ずあります。