お子さんが極端に食べなかったり、食べた後に吐いたりして心配していませんか?
私は公立小学校で28年間、養護教諭(保健室の先生)をしてきました。
摂食障害は、命に関わる病気です。でも、多くの親御さんが「ダイエットしているだけ」と思い、対応が遅れます。
その経験から、危険信号の見極め方、いつ病院に行くべきか、親ができる対応をお伝えします。
摂食障害とは?3つのタイプ
摂食障害(拒食症など言われたりしていました)は、大きく分けて3つのタイプがあります。
1. 神経性やせ症(神経性無食欲症)
- 体重が標準より著しく低い
- 太ることが怖く、自分の体のイメージがゆがんでいる
- 食べないタイプと食べて吐いたり下剤を使うタイプがあります
2. 神経性過食症
- 大量に食べて吐いたり下剤を使ったりします
- 自己評価が低い
3. 過食性障害
- 食べることが苦しいぐらい食べ続ける
- 自己嫌悪や罪悪感を抱えている
参考: 精神保健対策費補助金「摂食障害治療支援センター設置運営事業」摂食障害ポータルサイト
摂食障害の危険信号|いつ病院に行くべきか?
親御さんからの相談(ある事例)
ダイエットをしている娘なのですが、時々吐いたりしているようです。
病院に行った方がいいでしょうか?
娘さんの生活がダイエットを中心に動いていたり、またそれをやめようと思ってもコントロールが効かなくなりつつあれば、危険信号が出ています。
学校で使っている基準
学校が使っている基準は、
- BMIが17を切れば親御さんにご連絡
- BMIが15を切れば医療機関に行くようお勧めます
BMI = 体重kg ÷ (身長m)2 で計算できます。
また体重が減らないタイプもあります。
その場合は過食のあと吐く・下剤を飲むなどの行動を、
- 週一回以上
- 3か月以上続く
ことが指標になります。
早めの対応が大切
お子さんの摂食障害を見ることのできる病院は少なく、予約もすぐには取れません。
不安をお持ちでしたら、早めに動かれることをお勧めします。
脳の機能不全|過激なダイエットの危険性
ただ娘に話をしても病院には行きたくないようです。
ダイエットしているだけだと言い張るので。
最近はダイエットに慣れてしまったようで、本当に食べなくなってしまって。
脳はブドウ糖をためておけない
脳はその栄養源であるブドウ糖をためておくことができません。
ですので、過激なダイエットで脳にブドウ糖がいかなくなると、脳が機能不全を起こします。
そうなると
- お腹が減っているのか
- 満腹なのか
- 私は痩せているのか
- このまま食べなかったらどうなるのか
など正常な判断ができなくなります。
摂食障害への対応|大切な3つのこと
1. 体と心の両面を見ていく必要があります
専門医受診は必須。
摂食障害は、精神科の疾患の中では、命に関わる状態になることのあり得る病気です。
2. 食べることと心の在り方が結びついている
少しずつ解きほぐす方向性を。
3. 親子関係について
親子関係に問題があるといわれがちですが、そうではないことの方が多い。
しかしこの病気を回復するには温かい親子関係が必ず必要です。
専門医にすぐにいけない場合
早めに対応を。専門医にすぐにいけないなら:
- 学校の保健室の先生
- かかりつけ医
- カウンセラー
にまずは声をかけましょう。
カウンセリングについて 親御さんからの質問
にじいろたまごさんで、カウンセリングをしていただくことはできますか?
お子さんの了承があればもちろんできます。
しかし摂食障害は、必ず医療機関の診察が必要な病気と考えます。
精神科の疾患の中では、命に関わる状態になることのあり得る病気です。
そういったことも含めて親御さんとお子さんと話し合って進めていきたいと考えています。
極端に食べなかったり、食べた後に吐いたりしている人へ
- 食べること
- 食べないこと
それについて考えること、があなたの生活のほとんどになっていませんか?
一日のうちで食べることついて考えたり行動する時間はどれくらいありますか?
食べることは、生きていくためには必要なことですが“人生の目的”ではありません。
親御さんに伝えたいこと
早めに対応を。
専門医にすぐにいけないなら
- 学校の保健室の先生
- かかりつけ医
- カウンセラー
にまずは声をかけましょう。
温かい親子関係が必要
親子関係に問題があるから摂食障害になるわけではありません。
でも、この病気を回復するには、温かい親子関係が必ず必要です。
お子さんを責めず、一緒に向き合ってください。
元養護教諭として伝えたいこと
私は28年間、養護教諭として、子どもの体と心の変化を見てきました。
現代社会において、ルッキズムという新しい言葉もあるように、見た目はとても大切な意味があるようです。
そして特に子どもたちは痩せていることをとても重視します。
そういう中でダイエットは思春期の子どもだけではなく、大人にとっても大きな関心ごとです。
そして行き過ぎたダイエットや映えを意識した食べ物は、子どもの心を大きく揺さぶります。
本来食べ物は、体を作り、活動を支え、命を作るものでした。
それが違う意味を持ってしまっています。
私たちは、子どもの心の危険信号を察知しなければなりません。
一緒に、お子さんを守る方法を考えましょう。
一人で抱え込まないでください。
学校、医療機関、カウンセラー、みんなでお子さんを支えます。
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一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。 |
