不登校のお子さんはずるいのか

不登校のお子さんは決してずるくありません。自分の心を大切にできるお子さんなのです。

私は公立の小学校で保健室の先生を20数年していましたので、その間には、保健室登校のお子さんを預からせていただくこともありました。

基本的には、保健室では、授業中は自習や課題をして、休み時間は、自由時間です。

 

お子さんによれば、休み時間にお友だちが保健室に遊びに来ます。

その際、仲良しのはずのお友だちの口から出るのが

「ずるい」

という言葉です。

 

 

私が教員になりたての若い頃は、

「この子は、こんなに苦しんでいるのにずるいって何?」

と腹を立てていましたが、言っている子は、本心からそう言っている。

 

 

また真剣に

「どうやったら保健室登校できるのか」

と聞きにくる子もありました。

 

(もしかしたら、この子は,保健室登校の子よりしんどいのかもしれない)

と感じた瞬間でした。

 

 

実際、一人保健室登校が出ると、

「私も」

って感じで増えることもあります。

 

 

 

不登校のお子さんは年々増えていますが、教室以外で勉強することを望んでいる子は、実際はもっと多いのでしょう。

 

また担任の先生に

「保健室が居心地良すぎて、教室に戻れないようになるから困る。」

という苦情?を訴えられたこともありました。

 『教室が居心地が悪い』

って先生もわかっているんですね。

心がしんどい時に居心地の悪いところに長時間いるのはしんどいことです。

いや、だから教室にいたくないのか!? 

 

 

 不登校や、保健室登校は、そしてもっと大きく言えば人生は、人によって課題や経過は様々です。

その経過の途中で、お子さんが必要な支援を受けることは当然のことです。

 

 

 

私はドラマ好きなのですがドラゴン桜で

「みんな同じ方法でやる必要はない。お前だけの方法が必ずあるから」 

と阿部寛さん演じる桜木先生が語っていました。

 

 

全くその通りだと思います。

 

 

自分に合った方法を自分で選ぶ。

 

 

不登校のお子さんは決してずるくありません。

自分の心を大切にできるお子さんなのです。

  

 

 私たちはみんな同じロボットではありません。

 

 

心があり

成長していくのです。


その他関連記事