不登校のお子さんと修学旅行 その1

今日は、修学旅行などの宿泊学習の参加について

 

時々、

「子どもが修学旅行の話をしようとすると逃げるので話せない。」

という相談を受けます。

 

 

親御さんが修学旅行がすごく楽しかったという経験をお持ちだと

(子どもにも行って楽しんで欲しい。)

という気持ちが、お子さんに伝わってしまいます。

 

するとお子さんが

(修学旅行に無理やり行かされるかも)

と警戒心を持ち、話の場さえ作れない時があります。

 

 

 

もしお子さんが“行かない”と“自分で意思表示”をしていて

それに嘘がないなら

これは、尊重してあげてください。

 

 

ただお子さんも決めかねているようでしたら説明はしたいところです。

 

まず順序として

『行くか行かないかはあなたに決定権がある』んだということを親子で確認してください。

(これまでの積み上げも大切なのですが)

そして、修学旅行の情報を聞きたいか、または伝えてもいいか尋ねて

快く了解でなくても“拒否”でなければ

  • 修学旅行の行程
  • グループ分け
  • どのようなサポートを学校は準備しているか
  • 親御さんの意見

もお伝えになられてください。

 

 

もしかしたらお子さんから

「この時はどうなるの?」

なんて質問が出るかもしれません。

少し興味を持ってくれた証拠です。

うれしいことです。

 

 

ここで嘘や予想で答えては、ダメです。

違っていたらお子さんは二度と信用してくれなくなります。

 

 

わからないことはわからないと伝えます。

すぐに学校に確認してください。

学校もそこまで考えていないかもしれません。

 

 

でも心ある先生なら、質問により

(そういうことが気になるんだなあ。)

と、お子さんのことをより深く理解するきっかけになります。

 

 

もしお子さんの中に少しでも“行きたい気持ち”があるなら

じっくり

ゆっくり

不安を解きほぐしていきます。

 

 

ただ期限があります。

 

 

それは仕方ないことです。

 

 

前日まで子どもさんを説得するパターンもありますが、もし前日キャンセルすれば数万円!

それなら豪華なランチや遊園地にでも行けますよね。

 

 

いつまで待つかはご家庭ごとに考えが違うでしょうが、キャンセル料がかかる時点が一つの目安になります。

キャンセルした後にやっぱり行きたい。

ということもあり得ますが、社会のルールでは無理なのだということを、お子さんに知ってもらうのは悪いことでありません。

 

「行きたかった」

と、お子さんが後悔したとしてもしっかり話し合って、大人に自分の意見を尊重されて決まった結果なら

お子さんは、辛さを噛み締め

「次は絶対・・・」

と、決意するのです。

 

それがお子さんの力強い一歩になるのです。

 



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