夜中に起きてゲーム!この生活を続けていて大丈夫なのか?
昼夜逆転は、不登校のお子さんの“必ず通る道”といってもいいぐらいです。
親御さんのご相談に、よく上がる話題です。
わたしの考えでは、昼夜逆転は子どもさんが自分を守る一つの手段です。
尊重するべきだと思います。
みんなが起きている時に寝ることを“選んでいる”のです。
それがどういうことなのか?
大人は考えたほうがいいのです。
お子さんの不登校を親御さんやご兄弟が認めて、受け入れ、
そしてお子さん自身が、学校に行っていない自分を認めていくと
極端な昼夜逆転は、治っていくことが多いです。
ただある程度はどうしても仕方ないです。
大人も仕事がないと遅寝遅起きになりますよね?
ただここにオンラインゲームが絡んでくると、少し話が違ってきます。
深夜にゲーム内で日本のみならず、世界のどこかに住むどなたかと待ち合わせをしたりして、オンライン上にお子さんの世界ができていく。
昼間起きていたくなかったから、結果的に夜起きていたんだけど、夜起きるために昼間寝るようになる。
こうなると、昼夜逆転が違う意味を持っていきます。
しかし
- 学校から切り離され
- 人に傷つき
- 自尊心をズタズタになっている
そのような時期に、オンラインで生身に触れ合わないその距離感は、心が苦しい子にとって、絶妙に居心地が良いのです。
わたしには、逆にイキイキと過ごしているように見えます。
そして時には大人の方に、ゲームをしながらチャットで学校に行くように諭されたり。
またゲームで知り合った方に、遠くまで会いに行ったりして。
(後で聞いてびっくり‼️いい人でよかったとしか言えないのですが)
現実社会に戻ってくるきっかけになるお子さんもあります。
見守る方としては、“何が正しいか”わからなくなることもあるのです。
ですから私は、昼夜逆転のご相談をお受けしても
「すぐに戻しましょう、そしてゲームを取り上げましょう」
とは言いません。
昼夜逆転がお子さんにどんな意味があるのか?
そしてゲームの世界に、お子さんのどんな救いがあるのかよくよく知ってから、昼間に一緒に活動していく時間を増やすという道筋を示します。
そうして、お子さんの意思を尊重しながら、こちらの世界にじわじわと戻ってきてもらう。
そんなイメージです。
昼夜逆転自体は、実は本人が直そうと心底思ってくれれば、どうにかなるという印象があります。
ただ、もし
- 寝ている途中に呼吸が止まってしまう
- 眠りの質が悪い
- 寝入りばな
- 夜間に身体の異常な動きがある
- 日中の眠気が強すぎる
など、不安が強くて夜眠れないなど、睡眠障害があるような場合は、早めに小児科にご相談されることをおすすめします。
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