不登校のお子さんのお小遣いどうされていますか?
28年間、学校の保健室でお子さんとかかわってきた経験から、今日はお小遣いの問題についてお話ししますね。
不登校のお子さんは、家でどんなことをされておられますか。
学校に行かない時間で有意義に過ごしてほしいとは思いながらも、今の時代、どんなことにもお金がかかってきます。悩ましいのではないでしょうか?
そして私自身も、息子の不登校を経験し、お小遣いについて考えてきました。
不登校のお子さんとお小遣い。
実はこれはとても大切なテーマです。
子どもの「希望」と深くつながっています。
この記事では、保健室で養護教諭としての経験と、親としての経験から、お小遣いと希望の関係についてお伝えします。
不登校はお金がかかる
不登校はなにかとお金がかかります。とにかく本当に色々かかります。何をするにも、お金がかかる時代ですね。
だから、学校というシステムができたんだなあと変に納得したりして。集団でカリキュラムに沿って一斉に強制的というのは実に合理的!
とはいえ、だからこそ行きたくないということかもしれませんね。
お金を使うということは、「希望を持つ」ということ
お金の使い方を伝えることは、しつけの中でも大切なことです。
お小遣いの額や渡し方をどう考えるかは親御さんの考えもあるでしょうし、経済的なこともシビアに関係します。
基本は決められた額の中で「計画的に使う」です。
ただお金が欲しいというのは、やりたいことがある。
つまり、希望があるということです。
斎藤環先生の言葉
数年前から参加している引きこもりのサポーターの研修で、斎藤環先生のお話で
「長い期間引きこもっていた方にまずすることは、お小遣いを渡すこと」
だそうです。
ただただ家にいるだけなら、お金はいらないのです。
- お金を持ち
- お金を使うことで
- 社会に興味を持つ
- そして家から出ようと意欲につながる
不登校の子どもたちの思い
不登校のお子さんに
「やりたいことがあるのに、お金がないからできない」
という思いをお聞きすることがあります。
聞くと夢につながるような素敵なこと。
買いたいものがある、やりたいことがある。
それは社会への希望の表れだと思うのです。
だけど保健室の先生やカウンセラーとしてはおうちのお金に価値観にとやかく言うことはできません。
そういう子どもたちには、よく情報を集めて親に相談するようにアドバイスしていました。
「どれくらいお金がかかるのか」
「本当にそれがやりたいのか」
「どうしてやりたいのか」
自分で調べて、自分の言葉で親に伝える。
その過程も、大切な学びになります。
親御さんも子どもさんにお金についての考え方を教えていかなくてはいけませんので、難しい判断になるかもしれませんが、お子さんの気持ちを受け止めてあげてほしいなと思います。
息子の場合
息子が不登校の時、お金についてはいろいろと迷いました。
ただ、不登校中は一緒に出かけることが多くなったので、その都度のお出かけ先ではお金を渡していましたので結局はプラスにはなっていたと思います。
ゲームセンターの音楽ゲーム(オトゲー、リズムゲー)が好きで、汗だくになってやっていました。
太鼓の達人に夢中になって、木を削ってマイバチまで作っていました。
あたりを見回すと、若い方は皆さん真剣なまなざしで取り組んでいます。
なるほど。
これはスポーツなのかと気づきました。
実はイベントなどもあり、ちょくちょく参加していました。
今思えば、息子なりの「大切な時間」だったんだと思います。
ゲームといえど真剣に向き合っていましたよ。
マイバチのための木材、道具をどこで何を買うか。
そしてイベントに行くための情報収集・・。
人とゲームを介して出会って、汗をかく・・。
心を癒す時間だったかと。
お金は小遣いまでと言い切っていると出会えない体験でした。
親御さんの不安
相談室では、親御さんから
「わかるけど、たくさん上げるのは怖い。どんな大人になるか心配。お金の大切さをわかってほしい」
という相談を受けます。
その気持ち、よくわかります。
だからこそ、斎藤先生の話をお伝えしています。
「買いたいものがある」というのは、社会への希望の表れ。お金を欲しがることは、決して悪いことではないのだと。
親として何を伝えていくか。
「もっとお金欲しい」
など、不登校さんとのかかわりでお金の問題は出てきます。
その都度よくよく、子どもさんの話を聞いて伝えていかなければならないことは伝えます。
バトルになる時もあります。
ただ心の片隅に、「この子は、社会に希望があるんだなあ」
と思えると、気持ちが少しだけ和らぐのではないでしょうか?
ただし、ゲーム課金については注意が必要
子どもと話し合って、しっかりとルールを決め、親御さんが主導権を持って管理しましょう。ゲーム依存は「病気」として扱う必要がある場合もあるからです。
「お金の使い方」は、社会とつながるための練習
お小遣いをもらう。
自分で考えて使う。
失敗も経験する。
これは、子どもが
「社会で生きる練習」
をするためのとても大切なプロセスです。
「何に使いたいの?」
「なんでそれが欲しいの?」
そんなふうに対話を重ねながら、親子でお金について学んでいく時間は、お子さんが未来に向かって歩き出すための、かけがえのない土台になります。
まとめ
- 「お金が欲しい」は、社会や未来への「希望」のサイン
- ゲーム課金は要注意。依存の視点で対応を
- 「お金の使い方」は、社会とつながる第一歩
お金——とても大事なテーマです。
親御さん自身が「お金を通して何を伝えたいか」を意識してみてくださいね。
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一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。 |
