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【学校を考えるシリーズ】学校は不登校の相談をするのにふさわしいのか その2 学校外編

今回は、不登校の相談について 学校外編です。

学校以外ではどこに相談したら良いか?について。

 

結論を申しますと

“どこ”に相談するかというよりは

“誰”に相談するか。 

 

私は、公立の小学校で27年保健室の先生をしていたのですが、教育相談のコーディネーターもしていました。

 

そのため親御さんに、学校外の相談場所の情報を求められることが多かったので、いつもアンテナをはって情報を集めるようにしていました。

そして、可能な限り実際に相談場所に電話をしたり、訪問したりもしていました。

 

その後、長男が不登校になったものですから、今度は実際に自分が相談をする立場としても、色々なところへ行きました。

 

 

 

その経験から申しますと、

どんなに立派な建物で、素晴らしい肩書きのカウンセラーでもしっくりいかないこともあります。

また、新卒の教員にふと労ってもらった一言で気持ちが楽になり、救われることもあります。

学校に紹介されたスクールカウンセラーの言葉で、涙が出るほど悔しい思いをしたこともありました。

 

 

 

つまり

「人」なのです。

 

 

 

カウンセリング、相談には明確な答えはありません。

カウンセラーはお話の中で何が最適かを親御さんとお子さんの心の内面に触れ、一緒に探索する。

親御さん、お子さんが信頼できないと思う人といくら話をしても、そのカウンセラーは心の内面には辿り着くことはできない。

 

時間がもったいない。

 

我慢したり、カウンセラーに気を使う必要はありません。

カウンセラーと合わないと感じたり、嫌な感じを受けたなら、担当を変えてもらったり、相談場所を変えるなど対応してください。

親御さんとお子さんのためだけを考えればいいのです。

 

 

 

では、具体的に学校以外ではどこに相談したら良いか?について

学校外の相談場所といえば

  1. 教育委員会など、都道府県や市町村など
  2. 大学
  3. 民間

などが運営しているものがあります。

 

 

まず①から順番に検討してください。

 

 

 

①都道府県や市町村などの教育委員会などが運営する相談所

無料ですし、法律である程度守られた施設ですので、安心できると思います。

ただ学校外といえど立場や枠組みは学校と同じですので、それは心得ておきましょう。

お子さんの相談内容によっては、発展がない場合もあります。

 

 

 

①がしっくりこなかった、または、または相談可能な時間帯(平日の昼間)に時間を都合つけられないないなどの方は

②大学が運営しているものを探されるといいかもしれません。

 

ここは有料になることが多いですが、比較的安価なことが多いと思います。

また土曜日に開室されていることもあります。大学の相談室で、もしうまくいけばラッキーです。

 

というのも実は大学の相談室は、その大学に通う心理学を専攻する学生さんの実習場所としての役割が大きいのです。

教授がついているのできちんとした対応はされますが、時々??という時があります。

多分、学生さんの養成の都合が絡んでいるんだろうなあなんて想像します。

親御さん、お子さんが受けるカウンセリング、セラピーはそのまま学生さんの実習となるのです。

 

主役は実は、大学の学生さんです。

ですので行ってみて、ぴったりだ!と思えば学術的にも価値の高いことを、ピュアな学生さんが教授の指導のもと一生懸命やってくださるのです。

とてもラッキーです。

 

 

 

さて③民間の相談所についてですが、

文部科学省も「教育機会均等法」でも公立と民間の連携をしていくと言っていますので、今後は充実していく方向です。

民間ならではの、枠組みにとらわれない自由なスタイルが利点です。

ただ新しい切り口の支援は、よく内容やその根拠のようなものを確認しないといけないかもしれませんね。

 

そして①②以上にしっかり担当の「人」を見てください。

所有免許や経歴を見るのはもちろんですが、無料体験などのサービスをうまく利用されて実際にお会いになってくださいね。

 

 

 

長く書きましたが

「人」を癒すのは「人」なのです。

 


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