公立小学校で28年間養護教諭をしてきました。校内では、スクールカウンセラーの担当で教育相談コーディネーターもしていました。
親御さんから
「スクールカウンセラーに会うのが苦痛」
と言われたこともあります。
カウンセラーといえども、合う合わないは当然ありますので無理して会われる必要は全くありません。
ただ、スクールカウンセラーへの相談は一度は、されると良いと思っています。
スクールカウンセラーとは
その学校に在籍しているお子さんにまつわる相談が基本です。
どんなことを相談できる?
- 不登校
- いじめ
- 友人関係
- 発達の悩み
- 先生との関係
- 学校生活の困りごと
ご家族のことでも結果的にはお子さんにつながってきますので、線引きはあいまいかもしれません。最終的な視点は「そのお子さんにとって」という視点に落ち着くでしょう。
スクールカウンセラーのメリット
1. 無料で利用できる
スクールカウンセラーは無料です。
一方、外部のカウンセリングは1時間3,000円から10,000円かかります。(教育委員会など公的なところは無料のことが多いです)
2. 学校の中から専門的な支援を受けられる
何より「学校の中から専門的な支援を受けられる」ということ。
保健室で28年間働いてきた経験から、学校の中でのカウンセリングは、様々な点で学校との連携や情報のやり取りなどがスムーズです。
- 先生のこと
- 学校の雰囲気
- システム
- 管理職の方針
など、諸々わかってもらっているので、カウンセリングがスムーズに進む面はあります
3. お子さんの様子を直接見てもらえる
スクールカウンセラーは、お子さんが登校した時は、クラスでの様子を見ていただくこともできます。また、校長判断ですが家庭訪問も可能です。
スクールカウンセラーのデメリット
1. 予約が取りにくい
学校によりますが、月に数回の勤務のため、枠が少ないのが現状です。
外部のカウンセラーは自分の都合に合わせて予約できますが、スクールカウンセラーは学校のスケジュールに合わせる必要があります。
2. 卒業したら終わり
スクールカウンセラーは、お子さんが卒業したら関係が終わります。
継続的なサポートが必要な場合は、外部のカウンセラーの方が適しているかもしれません。
保健室での経験:18時の面談
ある不登校のお子さんの話です。
お子さんはスクールカウンセラーにかかわりたい気持ちはあったようですが、学校の相談室に行くのがネックでした。
そこで、夕方18時という、学校には子どもがいない、あたりが暗くなるような時間を設定しました。
すると、お子さんは来校してカウンセラーと楽しい時間を過ごすことができました。
これをきっかけに私(保健室の先生)とも顔合わせができ、その後は保健室登校につなげることができました。
守秘義務について
スクールカウンセラーには守秘義務があります。当然守られます。
ただし、お子さんのために学校と連携する方が良い場合もあります。
教育相談コーディネーターとして働いていた時、私はカウンセラーに「この内容は学校に伝えてもいいか」と確認してもらうようにしていました。
スクールカウンセラーとよく相談して、学校に伝えること、伝えないことを確認されると良いでしょう。
これはチームでお子さんを支援するためです。もし共有してほしくない内容があれば、事前に伝えてください。
うまく活用するコツ
学校の中のスクールカウンセラーという利点を使うことです。
学校との連携がスムーズ、お子さんの様子を見てもらえる、先生や学級の様子がわかる、そして無料。これらは外部のカウンセラーにはない強みです。
ただし、相性もあります
力量や考え方も人により大きく違います。
もし話をしていて:
- 苦しいな
- 気が楽にならない
という場合は無理をしてお会いになる必要はありません。
1回か2回カウンセリングを受け、顔見知りになっておけば、それで十分です。「次の予約は?」と聞かれても、仕事の予定がはっきりしないとか、またこちらから連絡するとか言えばなんの問題もありません。
それで察することのできないカウンセラーはいないと思います。
まとめ
スクールカウンセラーは:
- 無料
- 学校との連携がスムーズ
- お子さんの様子を見てもらえる
お子さんのため、使えるものは使ってください。
必要なければ、使わない。
- 苦しいな
- 気が楽にならない
という場合は無理をしてお会いになる必要はありません。
1回か2回カウンセリングを受け、顔見知りになっておけば、それで十分です。
「次の予約は?」
と聞かれても
- 仕事の予定がはっきりしないとか
- またこちらから連絡するとか
言えばなんの問題もありません。
それで察することのできないカウンセラーはいないと思います^_^
私は、我が子の不登校時代に、色々なカウンセラーとたくさん会いました。
素敵な方もいらっしゃいましたが、ひどい人もいて。
それでさらにしんどくなったこともありました。
腹が立って途中で帰ったこともありました。
(今思い出してもモヤモヤ、どういうつもりだったか聞いてみたいです。)
お子さんのため
- 人
- 場所
- システム・・
使えるものは使ってください。
必要なければ、使わない。
あくまでも、主導権は、こちらです。
