「全く勉強してない」
不登校のお子さんを持つ親御さんのご相談によくあります。
私は公立小学校で28年間、養護教諭(保健室の先生)をしてきました。
保健室登校のお子さんを預かることも多く保健室で、不登校の子どもたちと向き合ってきました。
その経験から、不登校のお子さんが勉強に取り組むタイミングと進め方をお伝えします。
勉強の遅れは取り戻せる
この「勉強」というのは悩ましいです。
学校・クラスに行かないことが長引いてくると、その分の学習はどうしても遅れることにはなります。
休まれた期間にもよりますが、学年が上がるにつれて勉強は難しくなる。
そして勉強がわからなくなってしまうと、ますます学校から足が遠のく。
悪循環ですね。
何か手は打ちたいところです。
ただ、知り合いの塾の先生の経験では、本人が意欲的に取り組めば、義務教育課程の9年間の学習は1年間で習得は可能だそうです。
子どもさんの心が健康になれば、あとでいくらでも取り戻せる!!
まず確認すべきこと
お子さんが勉強できる状態か
まず確認するべきことは:
- お子さんが勉強できる精神状態にあるか
- 何かに取り組めるようなエネルギーはたまっているか
ということ。
エネルギーが枯渇していないか
- YouTubeを目的なく見ている
- ゲームばかりしている
など、受け身の活動ばかりでしたら、まだ難しいかもしれません。
エネルギーが枯渇しているなら、先にエネルギーの充電をしましょう。
勉強を始めるタイミング
エネルギーがたまっているようでしたら、勉強について提案してみましょう。
お子さんの心の状況が良いように思われたら、勉強についてどう考えているか尋ねてみてください。
お子さんがちょっとでも「勉強しないとなあ」と思ってくれているなら、どう取り組んでいくか考えてもいいでしょう。
勉強の進め方
最初は簡単なドリルから
最初は:
- 3学年ぐらい下の得意な教科の薄っぺらいドリル
からチャレンジしていくことをお勧めします。
そこから様子見ながらジワリと進めてみる。
一冊一冊積み上げる。
まずは、下がってしまった自尊感情を癒すところからです。
コツは「十分余裕をもってスイスイと始めること」
ドリルの内容を習得させようとか思わないで、「勉強する」ことだけを目指します。
コミュニケーションの一つだと思ってください。
始めは親御さんの目の届く範囲で。
軌道に乗れば、学校の先生に教えてもらうとかもあるかも。
家庭教師や塾など、活動範囲が広がるかもしれません。
やっているうちに、見えてくるものがあります。
専門家に相談すべきとき
親御さんが勉強を一緒にする時点で:
- どうも物分かりがわるいなあ
- そもそも数字が苦手そうだな
- 漢字の覚え方が変だなあ
なんて思われたら、専門的な方に相談なさってください。
お子さんを知る大きな手掛かりです。
まとめ
不登校のお子さんの勉強について:
- お子さんのエネルギーの回復を優先
- 今はやれることをやれる範囲で
- 3学年下の簡単なドリルから
- 「勉強する」ことだけを目指す
- 専門家に相談することも視野に
心が健康になれば、勉強はあとでいくらでも取り戻せます。
焦らず、お子さんのペースで進めていきましょう。
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一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。 |
