ダブルバインドは子どもを混乱させます。
お子さんが親の言うことを聞かないときに
「もう勝手にしなさい!!!」
なんていうことはありませんか?
実は私は時々言ってしまっています。
ただうちの子たちは大学生ですので
「そうするわ」
といって、好きにされてしまいます。
こうなると
「勝手にしなさい」
といった手前何も言えない。
これは
- 母親の私にとっては腹立たしい
のですが、勝手にしなさいと親が言っているのですから
- 子どもたちがしていることは正しい
のです。
ぐうの音も出ません。
子どもが小さいときは、私が
「勝手にしなさい」
というと
子どもたちは
- お母さんは何を怒っているのかな?
- どうしたら怒られないかな?
という感じで、決して勝手にしないで親の私の気にいることをしていました。
これは、ダブルバインド(二重拘束)という、子どもを混乱させる手法です。
矛盾した2つのメッセージによって
“子どもが身動きが取れなくなってしまう”
というもの。
- 親の言う通りすると叱られ
- 親の思うようにするしかない
というコミュニケーションです。
「勝手にしなさい」
と言って、勝手にしたら怒られるので、親の喜ぶことをするしかないのです。
「好きなものを選んでいい」
と言って選んだものにケチをつけ、親の気に入るものを選ばせる。
「困ったことがあったら言って」
と言って、本当に言ってきたら
「それぐらい自分で考えなさい」
という。
こういうことをずっとしていると、親の顔色をうかがう子になります。
そして、自分で決めることをしなくなります。
ダブルバインドと統合失調症との関係を示す研究もあります。
子どもさんに何か伝えたいことがあるときは
できるだけストレートにはっきりと
お伝えになってください。
ダブルバインドをすれば、今は子どもが親の言う通り動いてくれるかもしれません。
でもそれは長くは続かないのです。
子どもさんの心に影響が出る前に、早めの修正をされてください。
その他関連記事