「さんぽセル」ご存知ですか。
ランドセルにこれを取り付けると“”キャリーバックのようにランドセルを背負わずに、引いて運ぶことができます。
できれば検索してみてください。
この発売に非難が沢山集まりました。
- 「これを作った人子どものことわかっていない。」
- 「子どもは重いものを持って強くなる。」
- 「背負うことで、両手を空けていることに意味があるのに。」
実はこれは小学生の発案により、小学生を中心としたチームで制作したもの。
子どもの反撃が痛快なのです。
「いま小学5年生です。作ったときは4年生です。子どものことよくわかってなかったら、ごめんなさい。」
から始まり
「20キロの灯油缶を背負って、毎日30分歩いて、両手が空いているから安全ですって先生やおとなが笑って自慢したらゆるします。きっと地獄です。」
という感じです。
さらにクラウドファンディングで寄附を集め、3400台を獲得した子どもたちは、それを
「より多くの子どもたちを通学の苦痛から解放するため、内閣総理大臣はじめ、文部科学大臣、市長、校長先生に、必要分のさんぽセルをプレゼントします」
ということも発信!
面白いです。
大人たちに
「きちんと考えてください。」
ということですね。
子どもたちのいうことは全てごもっとも!!
子どもが”体を鍛えないといけない“のは間違ってはいませんが、それは子どもだけでなく大人もです。
その考えならエスカレーターもエレベーターもいらないってことになります。
子どもだけにそれを強要するのは、“昭和“では当たり前でしたが“令和“では通用しません。
子どもたちの体力の低下などの健康問題は、確かに心配です。
しかし体力を向上させるのは、苦痛を感じながら、重いものをもって鍛えるというよりも、遊びの中でしっかり体を動かすことが大切。
しかし特に街に住む子どもたちには、自由に走り回ったり、ボール遊びをしたりする場所はありません。
- 公園でボールを蹴って、通りがかりの人にぶつかったら訴えられます。
- 田んぼに入れば叱られる。
- 学校の運動場で、球技を自由にできる学校はないです。怪我をするからです。
- 空き地もない。
- 山も川も原っぱも土手もやぶもない。
- どこをみてもコンクリート!!
- コロナによって街のベンチも撤去された
- 子どもの連れ去り事件は年間8万件。
- そんな子どもに企業は、依存するようなゲームを売りつける。
- スーパーには着色料いっぱいの、体に良くない食べ物が並んでいる。
こんなに子どもにとって“”苦しい社会しか用意していない“”のに、子どもたちが自分たちで考えたアイデアにケチをつける大人。
子どもの足を引っ張るのやめましょう。
本気で。
さてこの小学生を中心にさんぽセルを発明したチームですが『悟空のきもち』というそうです。
言わずと知れた西遊記の孫悟空ですね。
暴れん坊で人々に迷惑をかける孫悟空の頭に、お釈迦様は‘’輪っか‘’をはめました。
そして孫悟空が暴れ出すと三蔵法師はお経を読みます。
すると’輪っか‘’が、孫悟空の頭を締め付ける。
孫悟空は、痛さのあまり、三蔵法師の言うことに従うしかない。
今の学校教育を、示唆しているような気がしてきました。
子どもたちは、他にも感じていることあるのでしょうね。
『悟空のきもち』を応援したいと思います。
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