公立小学校で28年間養護教諭をしてきました。
保健室では、不登校のお子さんを持つお父さんから「どう関わればいいか」という相談を受けることがありました。
不登校のお子さんをお持ちのお父さん。悩まれている方は、多いようです。
- 不登校のお子さんに父親はどう関わるといいか?
- 不登校のお子さんへの父親の役目は何か?
私はこの問いは、"時代に即していない"と思っています。
「父親だから」という考えは古い
そもそも、父親というものは男に限定されます。
「父親だからこうすべき」
という考えは、もう古いのです。
保健室で働いていた28年間、様々な家庭の形を見てきました。
サザエさんのような3世代の家族。
のび太のような核家族。
シングルの家庭。
祖父母が育てている家庭。
どの家庭も、それぞれのやり方でお子さんを育てていました。
父親ではなく「父性」と「母性」
私は、「父親」という視点ではなく「父性」と「母性」という視点で考えることをお勧めします。
「父性」と「母性」というと「やっぱり父親、母親?」と思われがちですがそれは違います。
- 父性 = 父親ではありません
- 母性 = 母親でもありません
人は、男でも女でも「父性」と「母性」の両方を持ってます。
「父性」と「母性」とは何か?
「父性」と「母性」について大まかに言いますと:
- 母性は子どもを包み込む愛情、子どもを受容する役目
- 父性は子どもに社会の厳しさを教える役目
この「父性」と「母性」をお子さんの様子に合わせて使います。
- 父親の「母性」が子どもを癒すときもあるでしょう
- 父親の「父性」に子どもは自分を奮い立たせるときもあるでしょう
- 母親の「父性」が子どもの心の目を覚まさせるときもあるでしょう
- 母親の「母性」に子どもが逃げ込んでくるときもあるでしょう
父親、母親ということではなく、父性か母性かと考える。その人なりに、自分の「父性」と「母性」を使うのです。
子どもの様子によって使い分ける
一番大切なことは今のお子さんの状況です。
- 母性が必要な時
- 父性が必要な時
子どもさんの状況によって必要な関わりは違うのです。
例えば不登校のお子さんに対して
保健室で見てきた経験から:
- 心がしんどくてエネルギーが枯渇してしまっていれば、母性でしっかりと包み込みましょう
- 学校を充分休んで、エネルギーが貯まってきた状態なら、父性で背中を押すことが必要でしょう
お子さんの状況によって自分の中にある「父性」と「母性」を使い分ける。そのようなイメージです。
あなたらしい父親像を
さてあなたは「父性」と「母性」のどちらが得意でしょうか。
得意な方を軸にして、一緒に子育てをする母親(パートナーさん)、または助けてくれる祖父母などと協力してお子さんと関わってほしいのです。
様々な形が考えられます
- もしご夫婦なら、父性を主に使う人をおおむね決めてしまうのも一つです
- 父親も母親も母性に向いていて、父性が苦手なら、父性が必要な時は、夫婦で力を合わせることが必要かもしれません
- もし一人で子育てされている方は、自分が不得意な方を、補ってくれる人を探しておくのもいいでしょう
父親の役割を、こうすべきと固定してしまうとあなたらしさが生きません。
あなたの等身大でお子さんと本音で向き合っていきましょう!!
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一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。 |
