「孫が不登校でどう接したらいいか悩んでいる。」
といった祖父母の方の声のご相談をお受けすることも増えてきました。
このように
「どうかかわればいいか」
と立ち止まってくださる祖父母の方は、大変ありがたい存在です。
実は、不登校の孫さんと親御さん(つまり祖父母にとっては、お子さん)が祖父母の方との関係を負担に思われていることは、多いのです。
- おじいちゃんが不登校を受け入れない。
- おじいちゃんが孫につらく当たる。
- おばあちゃんに育児を批判される。
- 甘やかしているからだと言われる。
- どうして学校に行かないのかと孫に問い詰める。
- 世間に恥ずかしいなど言う。
あげればきりがないくらい!
しかしよく考えてみると祖父母の方にとって、お孫さんがかわいいからこそ、このような言葉が出てしまうのです。
しかしお孫さん、そしてその親御さん(つまり祖父母の方にとってはお子さん)は、不登校ということだけでも精神的に苦しい状況にあります。
それなのに味方であるはずの身内が一番の敵に見えてくる。
こんなに悲しいことはありません。
どうか一番の味方になってあげてください。
世間から守る防波堤になってください。
羽を休めるオアシスになってあげてください。
祖父母の方へお願い
- 同居であっても、金銭的な援助をしているとしても、孫さんの教育について、決して土足で踏み込まないでください。相談を受けなければ、何も言わない方がいいでしょう。
- もし何か用事を頼まれたら、可能であれば引き受けてあげてください。ただ内容に納得できないなら、孫さんがいないところで、親御さん(つまり祖父母の方にとってはお子さん)に尋ねてみましょう。意見をするのではなく、理由を教えてもらうのです。その上で、納得できないなら引き受けなくてもいいのです。
- もし危機的な状況だと感じたり、どなたかがかなり追い詰められていると思ったり、家の中で暴力があると思ったり、家族が壊れそうだと感じれば、専門的な第三者に相談されるほうがいいでしょう。役所などでお尋ねください。今の日本の社会で起きる問題は、複雑で難しくなっています。祖父母の方が過ごされた時代では、なかった問題がたくさんあります。
どうしても祖父母の方が、お孫さんを心配で気になる場合は、まず祖父母の方自身が、どこかへご相談されてください。
その際、不登校について、よくご存じの相談場所がよいと思います。
従来の価値観をお持ちの方に相談すると余計不安が募ることがあります。
お子さんは、学校という古い制度に対して何かしらの反応をされています。
つまり新しい価値観を探索されていると言えます。
一緒に新しい価値観を体験しませんか!!!
目に入れても痛くないかわいいお孫さん!!!
たくさん経験され、知識も豊富の祖父母世代の方に、応援してもらえれば、こんなに心強いことはありません。