不登校の子の進級準備|クラス替え・担任の希望を学校に伝える方法

公立小学校で28年間養護教諭をしてきました。4月の進級時は不登校のお子さんで学校復帰を望むお子さんにとって、大切なタイミングになります。

 

2月も残り数日になりました。今年度はあと十数日といったところでしょうか?

 

もし今年度、お子さんが登校が不安定であったなら、来年度のクラス分けや担任について、学校に希望を伝えることをおすすめします。

 

モンスターペアレントなんかではありません。

「十分お世話になっているし、これ以上は・・・」

「あまり言うとモンスターペアレントと思われないか?」

「どこまでお願いしていいか」

など迷われる方はいらっしゃるかもしれません。

 

保健室でもそのようなこと言われる親御さんもおられましたが、私はそれは考えなくてよいと思っています。

むしろこのお願いは具体的に、はっきりとされる方がいいと考えています。

学校の本音

学校は基本的に

「みんなに学校に来てほしい」

と願っています。

 

わざわざ気の合わない友だちと同じクラスにする必要は学校には、ありません。

担任だって同じ。

わざわざ気の合わない担任のクラスにする理由は、学校には全くないのです。

希望は伝えておきましょう。

学校に声をかければ

「希望を100%叶えることはできません」

「約束はできませんがお聞かせください」

となるとは思います。

 

 

これは当然です。

ここは親御さんもご了承ください。

学校はたくさんの子どもが生活する場です。色々なことが日々ある。

その上で公平に子どもさんにとって一番いい方法が選ばれるのです。

(いじめなどの不当な出来事などがあれば話は違います。)

 

 

4月進級で学校に伝える安心要望リスト

①クラス分けについて

現在の担任か学年主任に声をかけましょう。

新しいクラスに

"気が合う友だち、気心の知れた友だちがいるかいないか!"

または

"トラブルになった友だちがいるかいないか!"

新学期の滑り出しの明暗を分けます。

 

 

伝え方のポイント

学校には、どれぐらい伝えたらいいかと聞かれるのですが、これは学校の規模、クラス数などによって変わります。

大きな学校でしたらいいのですが、小さな学校でしたら、どんなにたくさん伝えてもできることは限られている。

そもそもクラス数や子どもが少ないとできることは限られます。

 

 

全体のバランスを見て判断してください。場合によっては、一点に絞ったり、優先順位などを付けたりといった工夫が必要かもしれません。

保健室から

保健室から見ておりますと、クラス替えがうまくいって登校が安定した子を何人も見てきました。

逆に、配慮がなくトラブルになった子と同じクラスになって、また不登校になった子も見てきました。

 

 

クラス替えは、子どもの1年を左右します。

②担任の希望

「是非持ち上がってほしい!」ということでしたら、直接、担任の先生に感謝の気持ちとともに伝えておきましょう。

このように言ってもらえることは、担任の先生にとっても嬉しいことです。

登校の不安定なお子さんとの関わりは、何が正解かもわからないことも多い。派手ではない、日々の積み重ねが必要なこと。

お子さんの言葉や親御さんの感謝の言葉が将来のいい先生を作ります。

そしてさらに管理職や学年主任にも伝えてください。それを聞いた管理職や先生たちは、担任の一年間の頑張りを確認することになります。

 

持ち上がりが困る場合

反対に持ち上がりは困る場合は、直接、担任に伝えていただくことが先生、学校のためなのですが言いにくいですよね。

管理職か学年主任などへ伝えるといいでしょう。

感情的な話は抑え、

「このようなことを言われた」

「こうされて子どもがこういうふうになった」

などと具体的に伝えてください

 

 

親御さんのための3つの伝え方のコツ

1. 「心身への負担」を主語にする

「あの先生は嫌い」

ではなく、

「あの先生の大声が、子どもの心身の負荷を高めてしまう」

など、お子さんの健康を守るための配慮として伝えると、学校側は動きやすくなります。

 

また場合によれば、医師や医師の指示、相談の結果なども添えられるといいでしょう。

またどうぞ養護教諭とも相談されてください。

学校の中からという視点でいいアドバイスが出るかもしれません。

2. 記録と事実を具体的に伝える

感情論ではなく、「いつ、誰が、何を言った・したか」という事実をメモで提示しましょう。曖昧さをなくすことが、的確な配慮を引き出す鍵です。

 

3. 「子どもの願いを叶える視点」として伝える

要望を伝える際は、

「子どもさん学校復帰という願いをかなえるため」

という視点を持たれるのがいいと思います。

合理的配慮という考え方

令和6年4月1日から行政機関だけでなくすべての事業者に対して合理的配慮が義務化されています。

日本の社会全体で、困っている方に対してできる配慮はしていきましょう、というものです。

 

診断や書類の提示は必要とされていません。

 

お子さんの登校が不安定な理由によっては、助けになります。一度目を通しておいてください。

(本当は公立の学校は、これまでも義務化されていました)

詳しくはこちらもお読みください。

→【学校にどこまで頼んでいい?合理的配慮

 

まとめ 元養護教諭からお伝えしたいこと

4月の進級のタイミングは気持ちを新たにするのに最も適しています。

もちろんお子さんの状況によりますが、様々なことが、進級し、クラス替えがあったり、先生が変わることでリセットされる。

せっかくのタイミングなので、少しでもお子さんにとって有利な状況を作っておきたい。

 

 

親御さんが学校と協力して環境を整えることは、決してモンスターペアレントではありません

 

子どものための大切な調整です。

 

 

ここまでしたら親御さんも一息ついてくださいね。

4月をどう考えるかはお子さん次第。

ここから先は4月になってから考えましょう。

一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

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