精神科の受診や発達検査を受けることが本当に子どものためになるのかという問い
- 「精神科に連れていくか」
- 「発達検査を受けたほうがいいか」
迷われる親御さんがいらっしゃいます。
- 病名が付くと将来不利になるのではないか?
- 発達障害と診断されると将来の選択の幅が狭くなってしまうのではないか
- 周りに何か思われるのではないか
- 祖父母など家族や親せきに認めてもらえない
子どもにためにどうあればいいか、、考えてみましょう。
◆病名をつけたり、医師からの診断書や指示があると先生や学校は、どう動くか
多くの先生は、子どもが良くなるためにできることをしたいと思ってはいます。
本当は、子どもさんの課題に向き合い、どうかかわればいいか知りたい。
だけど日々の忙しさでいろいろ考えて試してみたり、お子さんの反応を後で確認したり、子どもに何か伝えたり、一緒に考えたりする時間がない。
そんな中で、医師の診断や指示は、学校や先生が忙しい中でも、子どもさんに向き合うガイドになると私は思います。
授業中などでの配慮の優先順位は確実に上がります。
また支援の方向性がはっきりわかる。
さらに先生たちは時間を見つけて勉強されたり、だれか専門家や経験者の先生などに尋ねるなどの行動が起きやすくなる。
書籍や研修会に向かってくれるかもしれません。
また診断などは、学校全体で共有されます(希望によりますが)
学校全体でお子さんを見守る体制をとってくれるでしょう。
どうでしょうか。
お子さんは、過ごしやすくなるのではないでしょうか。
病名や診断は、子どもさんのよりよい生活のためにあるのです。
◆二次障害をふせぐ
例えば・・・
とあるお子さんが『ものが見えにくい』とします。
しかし何らかの理由で視力検査を受けさせないとしたら。
眼鏡もなく席を前方にしてもらうなどの配慮もない。
友だちや先生は、何も気づかない。
でも本人は困っている
本人はなぜみんなのようにできないのかわからない。
勘にたよったり
人の様子を覗き見たり
人がやっているのをまねたり
そうこうしているうちに
勉強がわからなくなったり
先生にキョロキョロするなと叱られたり
友だちにカンニングだ言われたり
あいつは人のまねばかりすると陰口を言われる
疲れ果ててしんどくなってきて頭が痛くなり(体に症状)
なんで自分はダメなんだろうかと思い(自尊感情に影響)
友だち関係もうまくとることができなくなり(社会性に影響)
学校や人とのかかわりが嫌になる。
二次障害といいます。
初めに視力検査を受けて、原因を明らかにして
本人や周りに「見えにくい」と理解してもらい
必要な時に眼鏡をかければ、二次障害は起きなかった。
実際、精神症状や発達的な課題はこんなに簡単にはいかないかもしれません。
でも本人や
先生
周りの人が
その子が困っているという理解があれば全然違う。
お子さんを追い込まないために、二次障害を起こして問題が大きくならないように、私は早めに動かれることをお勧めします。
◆それでもまだ躊躇する気持ちがある方は・・。
しかし今の日本の現状では、差別や将来に不安を持たれるのは当然のことです。
私はまずは親御さんが独自で動かれることをお勧めしています。
学校などの勧めで診察や診断を受けると、流れで検査結果を学校など共有することになります。
親御さんとして方針が決まっていないなら、学校などとは関係なく、親が主導で病院などを予約して相談だけでもされてみる。
その結果次第で子どもさんにとって必要なことがあれば、
- 学校など必要なところへ
- 検査結果の必要なところだけ
伝える。
またこの集団には、話さない方がいいだろう。
この集団でもこの先生は理解してくれるだろう。
誰にどこまで伝えるかは、親御さんが判断してよいのです。
親御さんの方で情報をコントロールする。
親御さんが舵取りをします。
令和6年から日本中どこでも合理的配慮が義務付けられました。
- 何をどう困っていて、こうしてほしいと申し出る
ことから合理的配慮はスタートします。
このことも頭の隅に置いてくださいね。
大切なお子さんのために一番いい道を一緒に探しましょう!!
◆最後に
独り言です・・・。
何か苦手なことがあったってみんなが自然とカバーして
それはお互い様だよと笑いあえる
そんな社会、学校であれば
ゆっくりと構えていけるのに・・。
"(-""-)"