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不登校と昼夜逆転|オンラインゲームをどう見守るか

お子さんが昼過ぎに起きてくる。

夜中にゲームをしているようだ。

 

この生活を続けていて大丈夫なのか、学校に行く気がないのか、将来どうなってしまうのか

親御さんの心配はもっともだと思います。

 

 

私は公立小学校で28年間、養護教諭(保健室の先生)をしてきました。

保健室には、不登校のお子さんの生活の中に昼夜逆転という過程があることは何度も見てきました。

 

 

その経験から、不登校のお子さんの昼夜逆転とオンラインゲームの関係、親ができることをお伝えします。

 

昼夜逆転は不登校の「必ず通る道」

昼夜逆転は、不登校のお子さんの"必ず通る道"といってもいい。

親御さんのご相談に、よく上がる話題です。

 

 

保健室で、ある母親がこう言いました。

「先生、うちの子は昼過ぎに起きてきて、夜中までゲームをしています。このままで本当に学校に戻れるんでしょうか」

 

 

 

その不安、よくわかります。

でも、昼夜逆転は子どもさんが自分を守る一つの手段なのです。

 

昼夜逆転はお子さんが自分を守る手段

みんなが起きている時に寝ることを"選んでいる"のです。

 

 

それがどういうことなのか?

  • 学校に行っていない自分を、家族の視線から守るため。
  • 朝起きて、家族が学校や仕事に行くのを見るのがつらいから。
  • 昼間の時間帯は「学校に行くべき時間」だと感じて苦しいから。

だから、みんなが寝ている夜に起きることで、心を守っているのです。

多くの子どもたちを見てきて思うことがあります。

昼夜逆転は尊重するべきだと。

 

 

お子さんの不登校を、

  • 親御さんやご兄弟が認めて、受け入れる

そして、

  • お子さん自身が、学校に行っていない自分を認めていく

 

そうすると極端な昼夜逆転は、改善することが多いです。

 

オンラインゲームが絡むとき

ただここにオンラインゲームが絡んでくると、少し話が違ってきます。

深夜にゲーム内で日本のみならず、世界のどこかに住むどなたかと待ち合わせをしたりして、オンライン上にお子さんの世界ができていく。

 

昼間起きていたくなかったから、結果的に夜起きていたんだけど、次第に夜起きるために昼間寝るようになる。

 

 

 

こうなると、昼夜逆転が違う意味を持っていきます。

 

オンラインの世界は、傷ついた心に居心地がいい

保健室で、ある中学生の男の子がこう言いました。

「先生、オンラインゲームで知り合った人は優しいんです。学校の友だちみたいに僕のことバカにしないし」

その言葉に、私は深くうなずきました。

  • 学校から切り離され
  • 人に傷つき
  • 自尊心をズタズタになっている

そのような時期に、オンラインという生身に触れ合わないその距離感は、心が苦しい子にとって、絶妙に居心地が良いのです。

私には、逆にイキイキと過ごしているように見えます。

 

 

そして時には大人の方に、ゲームをしながらチャットで学校に行くように諭されたり。

またゲームで知り合った方に、遠くまで会いに行ったりして。(後で聞いてびっくり!いい人でよかったとしか言えないのですが)

 

 

現実社会に戻るきっかけになるお子さんもあります。

 

見守る方としては、"何が正しいか"わからなくなることもあります。

「昼夜逆転を治そう」とは言いません

ですから私は、ご相談をお受けしても

「昼夜逆転の生活を治しましょう、そしてゲームを取り上げましょう」とは言いません。

 

 

昼夜逆転がお子さんにどんな意味があるのか?

そしてオンラインのゲームの世界に、お子さんのどんな救いがあるのかよくよく知ってから、昼間に一緒に活動していく時間を増やすという道筋を示します。

 

 

お子さんの意思を尊重しながら、こちらの世界にじわじわと戻ってきてもらう。

そんなイメージです。

 

 

医療機関を受診すべき睡眠の問題

昼夜逆転自体は、本人が直そうと心底思ってくれさえすれば、改善します。

ただ、もし睡眠自体に気になることがあれば早めに小児科にご相談されることをおすすめします。

  • 寝ている途中に呼吸が止まってしまう
  • 眠りの質が悪い
  • 寝入りばなに身体の異常な動きがある
  • 日中の眠気が強すぎる
  • 不安が強くて眠れない
  • 怖い夢を頻繁に見ている

など

 

これらは睡眠障害の可能性があります。心の問題だけでなく、体の問題が隠れていることもあります。

 

親ができること|焦らず、見守る

昼夜逆転の生活を心配する親御さんに・・。

1. 昼夜逆転を責めない

「いつまで寝てるの!」「夜中までゲームして!」と責めると、お子さんは自分を守るためにますます夜型の生活に閉じこもります。

2. お子さんの世界を理解しようとする

オンラインゲームの中で、お子さんが何を見つけているのか。どんな人と繋がっているのか。興味を持って聞いてみましょう。

3. 昼間に一緒にできることを探す

無理に朝起こすのではなく、「一緒にお昼ごはん食べよう」「買い物行こう」など、昼間に楽しい時間を作る。少しずつ、現実世界の時間を増やしていく。

4. 安全面だけは確認する

オンラインゲームで知り合った人と会う時は、必ず事前に相談してもらう。

個人情報を安易に教えないなど、最低限の安全は守る。

 

まとめ|お子さんの意思を尊重しながら

不登校のお子さんの昼夜逆転とオンラインゲームについて、大切なポイントをお伝えしました。

 

  • 昼夜逆転は、お子さんが自分を守る手段
  • オンラインの世界は、傷ついた心に居心地がいい場所
  • 無理に治そうとせず、お子さんの意思を尊重する
  • 昼間に一緒にできることを少しずつ増やす
  • 睡眠自体に問題があれば医療機関へ

一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

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