お子さんが「給食が嫌だから学校に行きたくない」と言って悩んでいませんか?
私は公立小学校で28年間、養護教諭(保健室の先生)をしてきました。保健室で、給食が原因で学校に行きたくない子どもたちと数多く向き合ってきました。
その経験から、給食問題の本質、給食の時間に何が起きているのか、親ができる対応をお伝えします。
「給食だけ」が問題とは限らない
小学生の低、中学年で、学校に行きたくないという原因が「給食」だというケースはよくあります。
親御さんに注意していただきたいこと
「給食さえどうにかすれば、学校に行くようになる」とは思わないほうがいいということです。
給食だけに問題があるケース
本当は給食以外に問題があるケース
給食だけに焦点を当てて対応すると大切なことを見落とすことがあります。
給食の様子を知りましょう
親御さんの心の準備が済んだら、お子さんに聞きましょう。
「給食の何が嫌なのか」
そして先生とも相談していきましょう。
具体的に先生に給食の様子を聞いてください。
できれば給食の時間に教室に行ってほしい
できれば給食の時間に教室に行ったり、廊下からちらりとクラスをのぞいたりしていただきたい。
忘れ物を届けたり、お迎えに行ったりなど口実を作られると行きやすいかも。
親御さんに、お子さんが嫌だといっている「給食」をじかに見て、肌で感じていただきたいのです。
給食の時間、学校で何が起きているか
学校で「給食を子どもに食べさせる」というのは実は大変なことです。
給食の時間の制約
- 時間が決まっている
- 衛生的にしなければならない
- みんなに公平にしなければならない
- アレルギー対応など命に係わることもある
- マナーを教えなければならない
- クラスとしてあまり残飯を出したくない
- 外部機関の給食室とのかかわり(最近は、民間が入っていることが多い)
- 給食を取りに行くとき、返すときのマナーが明確にある
偏食の子がいたり、こぼした子がいたり、はしを忘れた子がいたり
また先生自身も給食を食べなければいけない。
先生も子どももテンションMax
先生も子どももテンションMaxという感じになりやすい。
「学級の崩壊は給食から」
なんていう名言?もあります。
給食の時間は、先生と学級の本来の姿が、出やすい時間帯と言えます。
給食の時間、何を見るべきか
親御さんは何か感じたことはありましたか?それがお子さんの心を知るヒントになります。
チェックポイント
- 先生はガミガミ言ったりしていませんか
- 子どもたちは騒がしくはありませんか?
- マナーがすこぶる悪いお子さんはいませんか?
- 強制的に食べ残しさせないようなシステムや雰囲気はありませんか?
- 準備や後片付けの係りの活動は公平でしょうか?
お子さんの目線で「給食」を見てください。
お子さんへの対応|学校と相談して調整する
お子さんが「給食のこういうところが嫌だ」というところを先生・学校と相談しましょう。
具体的な対応例
- 食べられるものだけ食べる
- 別室で食べる
- お弁当を持ってくる
- 給食前に早退
など
給食は、子どもの健康のためにあるものですから、子どものためになるように調整することは、当たり前のことです。
しばらく様子を見ましょう
これでしばらく様子を見ましょう。
さて次にお子さんは何を言うでしょうか?
学校に行きたくないという訴えがおさまるのか?
他に嫌なことが出てくるのか?
心を広く持ち、すべて受け止めてあげてほしいと思います。
心理学的に:「同じ釜の飯を食う」という圧力
「同じ釜の飯を食う」という言葉があります。
手元の辞書を見てみると「同じ共同体が同じものを食べることによって、同体としての帰属意識を持つこと」となっています。
「給食を一緒に食べることでクラスでの連帯感が高まる」ということでしょうか?
連帯感を拒否する子もいる
連帯感といわれても、たまたま同じ年に同じ地域に生まれただけのこと。
拒否感があるお子さんがいても当然なことです。
深層心理では、そんな意味もあるのかもしれません。
元養護教諭として伝えたいこと
私は28年間、給食の時間を何千回も見てきました。
給食の時間は、クラスの本来の姿が出やすい時間です。
先生の指導、子どもたちの関係、クラスの雰囲気。
すべてが凝縮されています。
お子さんが「給食が嫌だ」と言った時、それは単に「食べ物の好き嫌い」ではなく、「給食の時間の雰囲気が嫌だ」ということが多いのです。
- 先生がガミガミ言う
- 友達が騒がしい
- 強制的に食べさせられる
- 準備や片付けが大変
これらは、お子さんにとって大きなストレスです。
給食を調整することで、お子さんが少し楽になるなら、遠慮なく学校に相談してください。
そして、給食の問題が解決しても、まだ「学校に行きたくない」と言うなら、他に原因があるのかもしれません。
それでいいのです。
「あなたの声を聞いて、あなたのために動く」
それを親が示すことに、大きな価値があります。
焦らず、お子さんの心の声を聞き続けてください。
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一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。 |
