学校の対応に納得がいかない。
でも「こんなこと言ったらモンスターペアレント?」と不安になっていませんか?
私は奈良県の公立小学校で28年間、養護教諭をしてきました。
保健室で、多くの親御さんと先生の間に入り、話し合いをサポートしてきました。
そして、自分自身も長男の不登校で、学校と何度も話し合いをしました。
その両方の経験から、学校との話し合い方、解決の進め方を正直にお伝えします。
モンスターペアレントとは?
「こんなこと言ったら私は、モンスターペアレント?」と懸念される方がいらっしゃいます。
でも、このようにご自身を客観的に見られる方は、モンスターペアレントではありません。
モンスターペアレントの特徴
モンスターペアレントは、理論が破綻しています。
- 感情だけで話す
- 先生を攻撃する
- 子どものためではなく、自分のため
- 客観的に見られない
あなたが「モンスターペアレントかな?」と心配している時点で、あなたは違います。
学校と話し合うときの基本姿勢
「クレーム」ではなく「対等な話し合い」
学校との向き合い方は:
- ❌ クレームを付ける
- ❌ 改善を求める
という姿勢ではなく:
- ✅ 対等に話し合いをする
という姿勢でお願いします。
目的は「子どものため」
そして忘れてはいけないのは、目的は*「子どもさんのため」だということ。
これだけはぶれてはいけない。
- 先生を責めるためではない
- 親の気持ちをぶつけるためではない
- 子どものためだけ
この軸を持っていれば、話し合いは必ず前に進みます。
学校の限界も知っておく
同時に、学校の限界も知っておいてください。
学校は、教育基本法、学校教育法など様々な法律に沿って運営しています。
- 一年間の授業数
- 内容
- 先生の数
- 学校の役割
- 先生の勤務時間
など、細かなことまで決められています。
話し合いや解決策は、この枠組みの範囲でしていきます。
これさえ心の隅に置いてくださって、学校と向き合ってもらえばモンスターペアレントにはなりません。
話し合いの具体的なコツ
言い方の例(良い例・悪い例)
同じ内容でも、言い方で学校の対応が全く変わります。
❌ 悪い言い方の例:
「先生のせいで、うちの子が不登校になった」
「先生が理解してくれないから」
「なんとかしてください」
→ 先生が防御的になる、話が進まない
✅ 良い言い方の例:
「子どもが〇〇の状況で困っています。一緒に考えていただけますか?」
「〇〇について、学校ではどのように見えていますか?」
「家では△△なのですが、学校ではいかがですか?」
→ 先生も一緒に考えてくれる、情報交換ができる
具体的に伝える
感情ではなく、具体的な事実を伝えてください。
❌ 曖昧な伝え方:
「最近、元気がない」
「学校が嫌だと言っている」
✅ 具体的な伝え方:
「3日前から朝ごはんを食べなくなった」
「昨日『〇〇先生が怖い』と言った」
「先週から頭痛を訴えている」
具体的であればあるほど、学校も動きやすくなります。
要望は明確に
「何をしてほしいのか」を明確に伝えてください。
❌ 曖昧な要望:
「もっと配慮してほしい」
✅ 明確な要望:
「音読の順番を最後にしてもらえますか」
「給食のおかわりを強制しないでほしい」
「保健室登校を認めてほしい」
記録を残す方法
話し合いは、必ず記録を残してください。
なぜ記録が必要か
- 言った言わないのトラブル防止
- 学校の対応を確認できる
- 後で振り返れる
- 証拠になる
記録の方法
1. 連絡帳に書く
- 日付と内容を記録
- 先生の返事も残る
2. 面談の記録をとる
- 日時
- 参加者(担任、校長など)
- 話した内容
- 学校の回答
- 今後の予定など
3. メールで確認
- 面談後に「今日の確認です」とメール
- 「〇〇について、△△という理解でよろしいですか?」
保健室から見ていて、お互いの見解がずれることは多々ありました。
記録を残していていれば、そこから話を積み上げることができるのです。
養護教諭の視点から見た「良い話し合い」
私は28年間、養護教諭として多くの親御さんと話し合いを重ねてきました。
学校が動きやすい親御さんの特徴
1. 冷静に話す
- 感情的にならない
- 事実を伝える
- 先生を責めない
2. 学校の限界を理解している
- 「できること」と「できないこと」を分けている
- 無理な要求をしない
3. 協力的な姿勢
- 「一緒に考えましょう」
- 「家でもこうします」
- 先生を味方につける
味方をつくる方法
学校の中で、味方を見つけてください。
- 養護教諭を味方につける
養護教諭は、どの先生とも対等な立場です。そして、子どもの体と心の専門家です。
保健室に相談に行って、養護教諭に状況を理解してもらうと、担任や管理職との話し合いに同席してもらえることもあります。
- スクールカウンセラーに同席してもらう
スクールカウンセラーは、第三者的な立場です。面談に同席してもらうと、冷静な話し合いができます。
- 複数の先生に相談
担任だけでなく、学年主任、養護教諭、教育相談担当など、複数の先生に相談すると、学校全体で情報共有されやすくなります。
話し合いの進め方
学校と話し合いで解決の方向が見えたり、学校と信頼関係が積み上げられそうならやれやれです。
引き続き、話し合いながら試行錯誤を繰り返してください。
もし問題の解決がなされないときは、以下の順番で上部の機関を巻き込むイメージで進めます。
ステップ1:担任に相談
最初は、やはり担任の先生です。
ただし、担任に話しても:
- 話が進まない
- 理解してもらえない
- 担任自身が問題の原因
という場合は、次のステップへ。
ステップ2:管理職(教頭・校長)
担任で解決しない場合は、教頭先生や校長先生に相談します。
「担任の先生に相談したのですが、〇〇で困っています」
管理職は学校全体を見ているので、違う視点から対応してくれることもあります。
ステップ3:市町村教育委員会・都道府県教育委員会
学校で解決しない場合は、教育委員会です。
「学校に相談したのですが、改善が見られません」
教育委員会は学校を指導する立場なので、学校が動くこともあります。
ステップ4:文部科学省
最終的には、文部科学省に相談することもできます。
こんなときは要注意
以下のような状況なら、学校との話し合いに限界があるかもしれません。
学校が逃げるサイン
- 「様子を見ましょう」ばかり言う
- 具体的な対応を示さない
- たらい回しにされる
- 話を聞いてもらえない
- 改善の動きがない
- 約束を守らない
モンスターは親ではなく学校なのではないか?
そろそろ親御さんには、考えていただく必要があります。
「このまま話し合いをした先に解決はあるのか」
「その解決策は、子どもにとって必要なのか」
学校教育は今、崩壊寸前であると言えます。いや学校によってはすでに崩壊していると感じる学校もあります。
他の選択肢も考える
このまま話し合いをしていいのか。これは不毛なのではないかと親御さんが感じられたなら、思い切って他の選択肢も探し始めてください。
決断はまだ先でいいのです。
リサーチするだけ。
そもそも子どものために始めた話し合いです。
子どもさんのため一番いい選択肢を選んでいただきたい。
情けないのですが、今まで通り無条件に学校に希望を持てない時代になっています。
モンスターは、親だけではない、学校にもいるかもしれません。
元養護教諭として伝えたいこと
私は28年間、保健室で多くの親御さんと先生の話し合いに同席しました。
そして、自分自身も長男の不登校で、学校と何度も話し合いをしました。
保健室の先生として見てきたこと
良い話し合いができる親御さんは:
- 冷静である
- 具体的である
- 協力的である
- 記録を残している
そういう親御さんのお子さんは、学校も丁寧に対応していました。
親御さんの出方次第では、学校はパニック状態になって、子どものためという視点が抜け落ちてしまうことがあります。
何のための話し合いかわからなくなる。
親として経験したこと
私もわが子のことでは、学校と何度も話し合いました。
感情的になったこともあります。
嘘をつかれたこともありました。
くやしくて泣いたこともあります。
今になれば学校の立場もわかる(ところもある)
でも言うべきことは言わないといけません。
子どもを守らなくてはいけませんから‥。
「子どものため」だけは忘れないでください。
まとめ
学校との話し合いについて、大切なポイントをお伝えしました。
- モンスターペアレントを心配している時点で、あなたは違う
- 「クレーム」ではなく「対等な話し合い」
- 目的は「子どものため」だけ
- 具体的に、冷静に、協力的に
- 記録を必ず残す
- 養護教諭やスクールカウンセラーを味方につける
- 解決しない場合は上部機関へ
- 学校に限界を感じたら、他の選択肢も考える
学校に話に行く…もしかしたらとても親御さんにしましたらハードルが高いかもしれませんね。きっとあまりいい話をされに行くのではないでしょうから…。
話によりますがおおむねは、対応は、遅くなるより早めに動かれてほうが、解決は早いです。お子さんのため、ほんの少し勇気出してくださいね。
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一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。 |
