お子さんが学校に行きたくないといったとき その1

不登校をどう受け止めるか?

 

お子さんが学校に行きたくないと言った時、あなたは何と答えますか?

 

  • 「なんで」
  • 「そんなこと許さない」
  • 「もうちょっとがんばって」

いかがでしょうか?

 

あなたが子どもの時に学校が好きだったなら、

びっくりして理解することが難しいかもしれません。

「何で?」となるのかもしれません。

 

あなたが子どもの時に学校が好きではなかったなら、

「そうは言っても学校には行くべき」

と言われるかもしれません。

 

あなたが学校が大嫌いでたくさん学校で傷つけられてきたなら、

「わかるけど・・でも」

という感じでしょうか?

 

 

 

「うんわかった」

と、すぐに答えられる方には、私は今のところ出会ったことはありません。

 

 

  • 「学校は、普通は、当然、行くべきところ」
  • 「みんな行っている。」
  • 「将来どうなるか!」
  • 「子どものためにも行かさなくてはならない」
  • 「休むのはダメ」

 

 

まずはこのような心持ちになるのが一般的と言えるのでしょう。

 

でも親御さんだけが正論を声高々に叫び

この場にとどまっても、物事は何も進まない。

 

お子さんはひとりぼっち。

 

だれもわかってくれない。

親はそもそも分かろうともしてくれない。

 

そういう気持ちで、深い悲しみと苦しみ・孤独で不安な気持ちを一人で耐えています。

 

 

こんなに寂しいことはありません。

 

 

とにかく親御さんにしていただきたいことは、お子さんを決して一人ぼっちにしないということ。

(ずっと一緒にいましょうということではありません。心理的にです。)

まずはそこからです。

 

絶望の淵にいるお子さんに駆け寄りましょう。

このままだったら将来どうなるかと言うようなことは置いておいて。

まず、お子さんの心を聞いてください。

 

 

「学校に行きたくない」

  • そういうお子さんの心が今何をどう感じているのか?
  • 学校で何があるのか?
  • 教室がどうなっているのか?
  • 先生が何をお子さんに求めているのか?
  • 友だちが何を言っているのか?

お子さんとしっかり向き合いお子さんの話を聞きます。

 

この作業は、もしかしたら親のあなたにとって辛い作業になるかも知れません。

それはご自身の価値観や生き方に触れるからです。

もしかしたら親御さん自身の心が悲鳴を上げ

「そうは言っても」

「先生はどう言ってる?」

「それはこうするべき」

という言葉が出てくるかも知れません。

 

 一旦、封印です。

 

 

どうか子どもさんの心にだけ注意深く気持ちを向けて、聞いてあげてください。

主語ははお子さんです

 

○○(お子さんのお名前)は、こう思った。

○○(お子さんのお名前)は、こう行動した。

●●さんにこんなことをされて、○○(お子さんのお名前)は、こう感じた。

 

お子さんの話すペースで

  • じっくり
  • ゆっくり

 

とにかくお子さんを中心にして、話を聞き切ってください。