モンスター レッドブル ZONe・・・
エナジードリンクと言う飲み物が若者たちの間で日常的に飲まれているようです。
とてもかっこいい缶に入っていて、おしゃれ。
しかしカフェインが多く入っていますので子どもさんの体にはいいものとはいえません。
うちの長男も次男もこのエナジードリンクにお世話になっていた時期がありました。
・・・子育て暗黒時代だったような気がします。
思い返してみると私の弟(今はアラフィフ)も高校生から大学生ぐらいの時、冷蔵庫にいつも「カフェインが10倍」といういかにも怪しいドリンクを常備していました。
いつの時代も若者たちはこのカフェインに頼る時期があるのでしょうか。
カフェインは神経を興奮させますから
- 目が覚める
- 自律神経の働きを高める
- 集中力を高め作業能力を向上させる
- 運動能力を向上させる
というように体が元気になるような感覚があります。
しかしとりすぎると神経が興奮しすぎて
- 吐き気、嘔吐
- 手足のしびれ
- 動悸
- 悪寒
- 意識消失
- 心肺停止(稀です。)
がおきます。
また身体的な依存の状態にもなりえます。
カフェインが切れると疲労感を感じたり頭が痛くなるなどの症状が出てくる。
だからまた飲みたくなる。
カフェインは本来、子どもさんの成長には必要ないものです。
むしろ悪影響を及ぼしますので本当は飲んでほしくないものです。
エナジードリンクがない時代は、カフェインの代表といえばコーヒーでした。
子どもさんにとっては苦くておいしくないものです。
だからカフェインについて子どもがたくさん取るという心配はなかった。
しかしエナジードリンクはおいしい。
そしてコンビニでも様々な種類のきれいな缶が並んでいます。
自動販売機でも買えるようになっています。
子どもさんが手に取るのもわかります。
これは新しい教育の課題です。
まだエナジードリンクを手に取っていない世代のお子さんでしたら、早いタイミングで話しておいてください。
体に悪影響があるので日常的に飲むのはやめて欲しいと。
先手必勝です。
もうすっかりはまっているお子さんについては、“取りすぎない”という方向性は示したいです。
先にリサーチします。
- なぜエナジードリンクを飲んでいるのか
- エナジードリンクを飲んで何をしているのか
- どのエナジードリンクをどのくらい飲んでいるのか
1.なぜエナジードリンクを飲んでいるのか
「なんとなく」
「おいしいから」
などカフェインの力を感じていないようなら、カフェインの害を伝えれば案外すぐに受け入れてくれるのではないでしょうか。
ほかにおいしい飲み物はいくらでもあります。
しかし
「頭がさえるから」
「眠くなくなるから」
「疲れが吹っ飛ぶから」
というようにカフェインの力を知ってしまっていたらすぐにやめるのは難しいといえます。
2、エナジードリンクを飲んで何をしているのか
お子さんはカフェインの力を借りてまで何をしているのでしょうか。その何かを知っておいていただくことでお子さんへの説明の仕方が変わります。
「勉強」
「ゲーム」
「創作活動」
色々あると思います。
“試験が近いから“
という単純な理由もあるでしょうし、もっと切羽詰まって
“勉強が分からなくなってきていて焦っている“
とか
“学校に行っても居心地が悪い、僕はこの深夜のこのゲームグループだけが居場所なんだ!!”
いうように現実社会でのお子さんの困りごとなどが絡んでいるかもしれません。
少し深堀して理由まで探ってください。
理由によってはエナジードリンクを飲むことが問題の本質ではなく他の対応が必要なこともあるでしょう。
3.どのエナジードリンクをどのくらい飲んでいるのか
エナジードリンクの
- 種類
- どのくらいの量
- どのくらいの頻度
これが分かると危険度がはっきりします。
大人のカフェインの安全な一日の量は400mgまで
一回量は200mgまで
しかし個人差が大きいようです。
さて子どもですが子どもはカフェインに反応しやすいので
目安は
- 4歳~6歳 1日45mgまで
- 7歳~9歳 1日62.5mgまで
- 10歳~12歳 1日85mgまで
- 13 歳以上の子どもは一日 体重1㎏につき2.5mgまで 体重が50㎏のお子さんでしたら 2.5×50 で1日 125mgとなります。
カフェイン含有量ですがエナジードリンクの缶に、表示があります。
お子さんの飲んでいるものを確認してください。
もしかしたら100㎖あたりになっているかもしれません。
缶の容量で計算してください。
うちの子が高校生の時に飲んでいたのは、モンスターエナジーの緑色のものでした。
カフェイン含有量は一缶当たり142mg。
体重次第ですが一日に一本なら高校生ぐらいだとギリギリという量ですね!!!
さて1,2,3、についてリサーチがすんだらお子さんとお話をなさってください。
決して上からではなく
“大切なあなたが心配なんだ”
という姿勢でカフェインについてお話しいただければ、お子さんも受け入れてくれるのではないでしょうか。
カフェインは身体的な依存があるといいましたが、精神的な依存はありません。
これがお酒やたばこと大きく違うところです。
カフェインが切れると体の症状が出てつらいけど
「欲しくて欲しくてしょうがない」
というような渇望するような感覚はないのです。
お子さんががカフェインのことを知って、他のお飲み物を選ぶことを心がければ、手放すことはできるというわけです。
さてうちの子の話ですが当時は、2人分ですので冷蔵庫が買い置きのエナジードリンクに占拠されていました。
文句を言うと
「じゃあ部屋に冷蔵庫買って!!!!」
と逆ギレ。
今は2人とも大学生になっていて少し落ち着きました。
最近は金曜日の夜などに冷蔵庫に一本入っていることがあります。
そんな日は夜中にゲームに興じている声が聞こえます。
「いけーーーー。」
「くそ!!!」
また子どもたちを見ていると兄弟間や友人間でお礼にとエナジードリンクがやり取りされていることを見かけます。
もらったほうは、とてもうれしそうです。
青年期の子どもさんにとればこのエナジードリンクは、何か魅力のある飲み物なんでしょうね。
企業の戦略にやられたという感じもします。
教育が金儲けに負け続けている
そんな感じです。
〇参考に
カフェイン含有量
コーヒー 60mg/100mL
紅茶 30mg/100mL
せん茶 20mg/100mL
麦茶 0mg/100mL
薬にもカフェインが含まれているものもありますので飲み合わせが注意です。
カフェインの血中濃度(吸収され血液中に含まれる量)は摂取後30分~2時間程度で最大となり、半減期(効果が半分になる時間)は2~8時間、子どもは当然長くなります。
またアルコールと一緒に飲むとカフェインが吸収されなくて長く血液中に残ります。