令和3年度 不登校24万人②要因について

R3不登校の要因(文部科学省HPより)

文部科学省から令和3年度の小中学生の不登校のお子さんの数が発表されました。

今日は不登校の要因について

(よろしければの令和3年度 不登校24万人①も読んでいただければ)

 

小学校 中学校
無気力・不安(49.7%) 無気力・不安(49.7%)
親子の関わり方(13.2%)

 いじめを除く友人関係(11.5%)

生活リズムの乱れ・遊び・非行(13.1%)

生活リズムの乱れ・遊び・非行(11.0%)

 私は保健室の先生を長くしていました。

保健室では、不登校や教室に行きにくいお子さんとたくさん関わらせていただきました。

確かに学校に来ることに不安を抱えられるお子さんはいました。

でもそれは、学校でその前に何か不安になるようなことがあったためです。

  • 何かしらの出来事(例えば先生とのトラブル、いじめ、友人間のトラブル、勉強など)

 ↓

  • それによって不安がおきた

 ↓

  • 不登校

 そう考えると2位の”親のかかわり方→不安”になることもある。

項目としておかしいなあと疑問を持ちます。

 

また学校の勉強にはやる気はないけど、ゲームや絵を描くなどの制作活動には精を出しているお子さんもおられました。

その場合も学校から見れば無気力にカウントされているかもしれません。

 

 何かしっくりしない結果です。

 

 

私が教員をしていた時にかかわった不登校さんは、

  • いじめがあったり
  • 先生とうまくいかなかったり

という方が多かったです。

 

 

そちらはというと

不登校の原因が”いじめ”

  • 小学校→0.3%
  • 中学校→1.9%

 〇不登校の原因が”先生との関係”

  • 小学校→1.9%
  • 中学校→0.9%

これはあまりにも少なすぎないでしょうか?

 この集計は大丈夫なのでしょうか?

 

 

このデータは各学校が報告したものを文部科学省が集計されています。

 全国の学校が口をそろえて

「不登校は家や親、子ども自身が原因で、学校は責任はない。

と言っているような気がしてしまいます。

 

 

すべてが”学校”のせいだとはいいません。

でも子どもが行かないのは、”学校”。

学校に何も問題がないということは、あり得るのでしょうか?

 

 

不信感しか出てこないデーターです 


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