不登校と円形脱毛症|原因と学校生活での対応

公立小学校で28年間養護教諭をしてきました。

保健室の勤務していた時は、髪の毛についてのご相談もありました。

これは、とてもデリケートな配慮が必要な相談になります。

 

たとえば、その一つに円形脱毛症があります。

コインのように丸く毛が抜ける円形脱毛症。

 

心のストレスが原因と思われている方が多いかもしれませんが、それはきっかけにすぎず、「自己免疫疾患」であると言われています。

 

円形脱毛症と自己免疫疾患とは

  1. 体が誤作動をおこし、自分の毛根を悪いものと認識する。
  2. 免疫細胞たちが毛根に攻撃してしまう。
  3. その結果、毛が抜けるのです。

誤作動の原因は不明です。

 

誤作動のきっかけには、

  • 精神的なストレスや、
  • 風邪や疲労、
  • アレルギーなどが考えられます。

円形脱毛症とストレス

一昔前は、ストレスが原因で、ストレスをなくすことが治療法のように思われていましたが、ストレスはあくまでもきっかけですので、ストレスをなくしても、毛が生えるというわけではないのです。

また円形脱毛症の方で「自分が心が弱いから円形脱毛症になった」と思われている方がおられますが、それは全く間違いです。だれにでも強いストレスに出会うことはあります。それがたまたま誤作動の引き金になったという考え方が主流です。

 

 

髪の毛は生えてくるのか?

いわゆる「大人のハゲる」という状態とは違って、毛を生やす機能には問題がないので、きちんと治療をして誤作動を止めれば、毛は生えるのです。

 

ですから円形脱毛症に気が付けば、早期に病院(皮膚科)にいかれることをお勧めします。

 

学校生活をどう考えるか?

治療を始めて、すぐに効果が出たとしても、毛は1か月で1㎝しか伸びません。

そう考えると長い目で見ていただき、お子さんの学校でも生活を無理なく過ごすことができるような環境を整えたいと思います。

 

①俗にいう10円ぐらいの脱毛が1~数個ぐらいなら、髪形を工夫されれば、目立たないかもしれません。美容師さんに相談をされるといいですね。また座席は一番後ろにしてもらうと気が楽ではないでしょうか?

 

 

②脱毛が広範囲であれば、お子さんと相談して、帽子、バンダナ、ウイッグ(かつら)の使用を検討してください。

 

室内で帽子やバンダナを着用するのでしたら、クラスの子どもには、状況を簡単に先生から説明してもらったほうがお子さんにとっていいと思います。

 

ウイッグ(かつら)でしたら、学校でつける前に家で十分使用して、特に学校でつけても問題もがなさそうなら、周りには、伝えずに使用する方法もあるでしょう。

 

とにかくお子さんが安心して学校生活をすごすことが大切です。

お子さんの思いをよく聞いて進めましょう。

大人が良かれと思って、勝手に話を進めるとお子さんの気持ちが置いてけぼりになります。

 

 

 

お子さんはそれでなくとも髪の毛が抜けることに不安を感じられている。

お子さんの気持ちに寄り添って、ゆっくりと丁寧に進めてください。

一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

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